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新生「wena X」発表、小型化や睡眠・運動機能強化でファンの期待に応える

 augment AIは17日、スマートウォッチ「wena X」(ウェナクロス)を発表した。20日11時からクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」でクラウドファンディングを開始する。

 「wena」シリーズは、ソニーが2016年から発売していたスマートウォッチ。一般的なスマートウォッチとは異なり、腕時計のバンド部分にスマートウォッチ機能を内蔵し、ヘッド部分はアナログ時計をそのまま利用できるハイブリッド型端末。ソニーが発売した最後の端末「wena 3」は2月28日にすべてのサービスやサポート、修理受付が終了されており、その後3月2日にaugment AIにwenaの商標や知的財産を譲渡していた。

 今回wenaシリーズの新機種「wena X」を発表したaugment AIは、2025年7月に設立された。ソニー社内のwena開発チームがスピンアウトした企業で、wena 3まではソニー、今回のwena Xからはaugment AIが開発を手がけ、まさにwenaシリーズの新たなスタートを切った形になる。

腕時計とスマートウォッチを1つにしたい

augment AI代表取締役CEOの對馬哲平氏

 augment AI代表取締役CEOの對馬哲平氏は、wena事業を始めたきっかけを「学生時代に、腕時計とスマートウォッチを好きで身につけていた。それを1つにしたいという想いで立ち上げた」と振り返る。今回の製品は、クラウドファンディングで資金を集めるが、wena事業を立ち上げる際も同様にクラウドファンディングを実施していた。2015年に実施した前回のクラウドファンディングでは、当時の最高額である1億円を超える金額を集めることができた。對馬氏は、今回の実施で「2015年当時の記録を塗り替えられるように頑張りたい」と意気込みを見せた。

 初代から3代目までソニーで開発してきたwenaシリーズだが、世代を追うごとに進化してきたと對馬氏は説明する。特に第3世代の「wena 3」では、バックルモジュールにすべての機能を入れ込むことでバンド部分のデザインを自由にすることができたという。これにより、時計メーカーとのコラボモデルが実現できた。ソニーからサポート終了の発表があった際、多くのユーザーから終了を惜しむ声が聞かれたといい、對馬氏は「決して万人受けする商品ではないが、ユーザーはかなり愛情を持って長く使ってもらえている製品になる」と語り、今回の新生「wena」の開発に繋がったとした。

カラーディスプレイや睡眠、ワークアウト機能など進化

 初代から4代目となる今回の「wena X」では、カラーディスプレイになったほか「腕時計とスマートバンドの姿が行き来できるような構造」となるなど、コンセプトを含めたさまざまな部分が進化した。

 これまでのwenaシリーズでは、腕時計のバンド部分を置き換える形で装着していたため、普段の生活では利用しやすい一方、睡眠時やスポーツ時などでは装着しづらい環境にあった。「wena X」では、ワンタッチでバックル部分を取り外しバンドをすぐに入れ替えられるような機構が搭載された。スマートバンドとしての利用はもちろん、時計とバンドのセットを揃えれば、複数の時計を利用するユーザーでも簡単に入れ替えてwena Xを利用できる。

 また、モジュールが小型になっている。機能を限定した独自のOSを備えることで、バッテリー容量が少なくても通常使用で1週間程度の電池持ちを実現、利便性向上が図られている。あわせて、生体センシングのモジュールをバックルの中に入れ込むことで、全長も先代モデル比で約8.5%の小型化に成功している。

 機能、操作面では、NFCと生成AI、ジェスチャー操作に対応している。プリペイド型の決済機能も導入しており、「ブランドはまだ言えない」(對馬氏)としながらも、国際ブランド対応に向けて開発中としている。なお、FeliCaについては「今回は載せられる見込みが立っていない」(對馬氏)としている。

 生成AIは「ChatGPT」に対応しており、内蔵のマイクで質問し、画面で回答を確認できる(スピーカー非搭載)。ジェスチャー機能は、「トントン」や「デコピン」などで特定のアプリを起動したり、3分タイマーを計ったり、ユーザーがよくするタスクを割り当てられる。

 睡眠モニタリング機能では、医科学研究に基づいたAIスリープ分析を搭載。睡眠を記録するだけでなく理解して最適化する体験ができる。また、ワークアウト機能では、130以上のエクササイズに対応し、有酸素、無酸素、負荷、筋肉の回復量などを測定する。これらのヘルスデータは国内サーバーで保管され、自社で管理しているという。

クラウドファンディング

 クラウドファンディングは、3月20日11時から「GREEN FUNDING」で実施される。リターンとして、「wena X metal/leather+loop rubberバンドとお好きなエンドピースをプレゼント」が5万6800円、「wena X loop rubber」が4万6800円などが用意されている。発送は12月末から順次発送される。

 また、wenaシリーズ10周年記念モデル「wena X -10th Special Edition-」もクラウドファンディングで提供される。時計部分の見た目はスケルトンになっており、中身のムーブメントがきれいに見える形になっている。對馬氏は、ムーブメントにこだわったとし「新型機械式ムーブメント『Selita SW200-2』や最上位のD2装飾が施されている」と紹介する。「wena X -10th Special Edition-」は34万9800円(各色限定200本)でラインアップされる。

 製品は、3月20日以降「二子玉川 蔦屋家電」(東京都世田谷区)や「福岡天神 蔦屋書店」(福岡県福岡市)などで展示される。タッチ&トライとして、実際に触って操作感を確かめられる。