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Google Workspaceで“気が利く”AIエージェントを作成できる機能「Workspace Studio」

 グーグル(Google)は現地時間3日、Google Workspaceで「Google Workspace Studio」の提供を開始した。作業を自動化できるAIエージェントを作成し、管理、共有できる機能で、利用できるユーザーは徐々に拡大される。

 同機能では、Workspaceでの作業をAIにより自動化できるもので、たとえば「毎週金曜日にデータを更新するように通知する」と自然言語で入力するだけで、Geminiが自動的にエージェントを作成する。

 また、AIにより条件を論理的に分析し、新しい情報を手に入れて理解したり、優先順位を付けたり、感情を分析したりできる。Workspace内のメールやドライブ、スプレッドシートなどと連携するため、たとえばメールやファイルを仕分けて返信を促すよう通知することができる。

 どのようなエージェントを作成したらいいか迷うユーザーにはテンプレートのライブラリーも用意されている。たとえば、未読メールについて毎日要約を書き出したり、メールの内容を見てどのようなアクションをするべきかラベル付けしたり、直前の会議の概要をチャットで出したりできる。

「メールの内容が“ネガティブ”な文面だったら『返信する』ラベルを付けて、Genで返信メールの下書きを作って」というプロンプト。プロンプトを理解して、タスクを自動で生成する
メールの内容をチェックしてラベル付けし、返信メールの下書きを自動で生成する。「取引先のお怒りメール」を受け取っても、すぐに気づいてお詫びのメールを入れて早期消火を……といった使い方ができるかも
Google Formと連携すれば、フォームで新しい回答が来たときに、それをチーム内のチャットで通知する、といった使い方ができる

 同機能は、Workspaceのビジネススターター、スタンダード、プラスとエンタープライズのスターター、スタンダード、プラス、教育機関向けのスタンダードとプラス、AI Pro、Google AI Ultra for Businessで利用できる。即時リリースドメインでは12月3日から段階的に開放され、計画的リリースドメインのエンドユーザーには2026年1月5日から段階的に展開される。

 なお、ユーザーごとに使用量上限が設定される見込みで、具体的な上限の詳細は2026年1月にあらためて案内される。

Google Workspace Studio: Automate work with AI agents