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ソフトバンクG、OpenAI・OracleとAIデータセンター「Stargate」拡大へ
2025年10月21日 16:10
ソフトバンクグループとOpenAI、Oracleは、OpenAIの大規模AIインフラストラクチャプラットフォーム「Stargate」として、米国内に新たに5つのAIデータセンター拠点を設立すると発表した。2025年1月に発表された、総額5000億ドル(約76兆円)・10GW(ギガワット)規模のコミットメントについては、当初の予定よりも早く、2025年末までに達成できる見通しが立ったという。
今回の5拠点に加え、テキサス州アビリーンの旗艦拠点や、CoreWeaveとの進行中のプロジェクトを含めると、「Stargate」は7GW近い計画容量となり、今後3年間で4000億ドル(約60兆円)を超える投資規模に達する見込み。
ソフトバンクG、先進的なデータセンターデザインを適用
発表によると、残りの2つのStargate拠点は今後18カ月以内に最大1.5GWまで拡張可能で、ソフトバンクグループとOpenAIのパートナーシップのもと開発が進められる。迅速な展開、さらなるスケーラビリティ、コスト効率の改善を目指す上で重要なステップと位置付けられており、数GW規模のAIインフラへと拡張できる設計が採用されている。
1つ目の拠点はオハイオ州ローズタウンに位置し、ソフトバンクグループの先進的なデータセンターデザインを適用した施設の建設が進行中。来年の稼働開始を目指しており、工事は順調に進んでいる。2つ目の拠点はテキサス州ミラム郡にあり、SBエナジーとのパートナーシップにより開発される。
Oracle主導の5.5GW超の拡張計画
OpenAIとOracleはすでに7月、米国内で4.5GWの追加容量を開発することで合意しており、今後5年間で3000億ドル(約45兆円)を超えるパートナーシップ規模となる見込み。今回の発表では、テキサス州シャックルフォード郡、ニューメキシコ州ドニャアナ郡、近日発表予定の中西部の拠点を含む新たな3拠点が加わった。
さらに、テキサス州アビリーンの旗艦拠点近郊で600MWの拡張も予定されており、これらを合わせると総容量は5.5GWを超える。これらの開発により、2.5万人以上の現地雇用を含む数万人規模の雇用創出が期待されている。
Oracleが開発を主導する新たなStargate拠点は、すでにOracle Cloud Infrastructure(OCI)上で急速に拡張が進むテキサス州アビリーンの旗艦キャンパスに加わる。Oracleは6月に初のNVIDIA GB200ラックの提供を開始しており、この新たなキャパシティを活用した学習・推論ワークロードがすでに稼働を始めている。OpenAIの次世代研究を支える基盤として、今後の開発が進められる見通し。
