ドコモ「Galaxy S25/S25 Ultra」がAndroid 16に、「5G＋」表示やHPUE対応・ドコモ絵文字廃止も

　NTTドコモは、「Galaxy S25 SC-51F」と「Galaxy S25 Ultra SC-52F」のソフトウェアアップデートをリリースした。アップデート後のAndroidバージョンは16になる。両機種ともにHPUEに対応する。

HPUE対応

　HPUEとは、端末の送信電力を高出力化する技術。従来、スマートフォンの送信電力は200mWに制限されていたが、HPUEでは400mWに引き上げることで電波が基地局に届きやすくなる。

　5G通信に使われる高周波数帯は高速・大容量通信に適しているが、遮蔽物による電波の減衰が大きい。基地局から離れた場所や建物の地下などでは、スマートフォンからの電波が届きにくいという課題があった。

　しかし、2024年9月に電波関連法令が整備され、5Gサービスにおける通信機器の送信電力を高めるHPUEの導入ができるようになった。HPUEを利用するには、HPUE対応端末とHPUE対応基地局の両方が必要。ドコモはこの両面での開発を推進し、全国展開を進めているとする。

5G+ RAT表示対応

　広帯域な5G周波数（3.7GHz、4.5GHz、28GHz）による5G通信時、RAT表示（ピクト表示）が「5G＋」となる。

ドコモ絵文字廃止

　アップデート後、端末に標準搭載された「ドコモ絵文字」は廃止され、サムスン電子の絵文字が利用できる。

　ドコモは5月、ドコモ絵文字の提供を2025年6月下旬以降に発売する機種から終了すると発表した。Galaxy製品については、2025年7月以前に発売した一部機種では、2025年10月以降に提供するソフトウェアアップデートでドコモ絵文字が利用できなくなると案内されていた。