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グーグル、「Pixel 10シリーズ」にC2PA実装 写真の信頼性を保証
2025年8月21日 01:02
グーグル(Google)は、新型Androidスマートフォン「Pixel 10シリーズ」を発表した。同シリーズには「C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)」が搭載され、AIによる生成や加工が関与しているかどうかをユーザーに示す仕組みが新たに導入される。
グーグルは、AIの進化により画像の調整・強化・拡張が増えるなか、元の画像と修正後の画像を明確に示すことが重要だと強調している。画像が共有される際にもコンテンツクレデンシャルが付与されることで信頼性を担保でき、これは同社が掲げるAI原則の実践にもつながると説明している。
Pixel 10シリーズは、Pixelカメラで撮影したすべての写真に対して、C2PAコンテンツクレデンシャルをカメラアプリ内でネイティブに実装する初のデバイスとなる。Tensor G5やTitan M2セキュリティチップ、Tensorセキュリティコアといった独自技術を活用し、高い信頼性を実現する。プロセス全体を端末上で完結させ、画像の履歴を安全なメタデータとして記録する仕組み。
また、AIで加工された写真だけでなく、未加工の写真にも情報が付与されるため、ラベルが表示されていない場合でも信頼性を推測する必要がなくなる。これらの情報はGoogleフォト上でも確認できる。
さらに、グーグルのC2PA実装は国際的な標準規格に準拠しており、同社は標準委員会のメンバーとして仕様策定や発展にも関与してきた。業界全体での透明性向上に向けた取り組みの一環として位置づけている。
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