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auのLTEが下り最大225Mbpsへ、まずは100局程度で

 KDDIと沖縄セルラーは、auのLTEサービスにおいて、下り最大225Mbpsのサービスを提供する。対応機種は今夏モデルで登場する予定で、その発売にあわせて利用できるようになる見込み。

 下り225Mbpsのサービスは、ドコモが3月27日に開始。先行するドコモに対し、auは今夏モデルの登場にあわせて同様のサービスを提供することになった。225Mbpsという速度を実現するため、auでは複数の周波数を束ねて使う「キャリアアグリゲーション(CA)」を活用する。キャリアアグリゲーションのメリットは、通信速度の向上のほか、安定した高速通信の実現が挙げられる。

 CAそのものは、auが他社に先駆けて国内で用いてきた技術で、これまでは2つの電波あわせて20MHz幅で下り最大150Mbpsだった。今回のサービスでは、2GHz帯で20MHz幅、800MHz帯で10MHz幅、あわせて30MHz幅を用いて下り最大225Mbpsとする。下り225Mbpsのサービスに対して既存のスマートフォンは、iPhoneを含めて非対応となる。まずは下り最大150Mbpsに対応する基地局を中心に100局程度で利用できるようになる。具体的なエリアやその後の展開スケジュールは今後明らかにされる。

 今夏モデルでは、TD-LTE方式と互換性のあるWiMAX 2+でのキャリアアグリゲーション、そしてauのLTEで下り最大225Mbpsに対応するキャリアアグリゲーションと、2つのCAに対応するスマートフォンが発売される。なおLTE用の周波数とWiMAX用の周波数は束ねるのではないとのこと。KDDIでは、2つのCAを「ダブルCA」として、夏モデルでダブルCA対応スマホを発売するとしているが、ラインアップのうち、どの程度がダブルCA対応になるかは不明だ。このほか、約1年前の説明会において紹介された技術で、より広いエリアをカバーするマクロセルと限られたエリアをカバーするマイクロセルの間で干渉を抑える「eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)」は現在、開発を進めている段階という。

関口 聖