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ミーク、IoTデバイスやセンサーの遠隔監視/即時通知できる「MEEQ APPS」を提供開始

ミーク、IoTデバイスやセンサーの遠隔監視/即時通知できる「MEEQ APPS」を提供開始

 ミークは9日、IoTデバイスの稼働状況を遠隔で監視し、状況変化を検知、通知する機能をもつサービス「MEEQ APPS」の提供を開始した。あわせて、第1弾機能として「データモニタリング」と「デバイスヘルスチェック」機能を提供する。

 データモニタリング機能は、センサーなどで収集されたデータに、指定された条件に合致したものがあると通知する機能。デバイスヘルスチェック機能は、センサーからデータのアップロードが指定時間途絶した場合に通知する機能。

 たとえば、製造現場で設備の温度が異常発熱したり、品質管理に関わる特定のセンサー値がしきい値を超えたり、消費電力が大幅に増加したりした際に、そのタイミングにあわせて通知を出す(データモニタリング)。また、センサーシステムの故障を検知したり、IoTデバイスが正常に作動しているか、定期的なデータ送信をモニタリングしたりできる(デバイスヘルスチェック)。

データ通信からデータ蓄積、活用までをカバー

 同社では、ファミリーマート店内で、CO2換気制御機器と遠隔監視システムの導入をファミリーマートと共同で進めている。これは、CO2濃度をモニタリングすることで、過剰な換気装置の稼働を抑制し、装置の負担軽減と電気使用量の削減を狙ったもの。導入した店舗では、店舗全体の電気使用量のうち約2%程度削減できるという。

 今回の「MEEQ APPS」は、この取り組みを汎用化したもので、小売業や製造業などさまざまな事業者向けに提供する。

 ミークでは、携帯回線でデータ通信を提供する「MEEQ SIM」や閉域ネットワークを通じてデータを蓄積する「MEEQ データプラットフォーム」、データを活用する今回の「MEEQ APPS」や「MEEQ AI」、外部サービス連携プラットフォームなどを提供している。導入する事業者は、センサーなどのIoTデバイスと遠隔監視通知を受けるデータセンターなどを用意すれば利用できる。MEEQ APPSの通知はメールやWebhook(HTTPプロトコルで通知を出す仕組み)を通じて受け取れる。

MEEQプラットフォームのイメージ

低廉な価格で提供

 サービス導入にかかる費用として、“おおまかな目安”としてネットワーク関連などの初期費用で11万円程度、MEEQ APPSで1万円程度の規模感になる。

 継続的にかかる費用では、月額料金はネットワーク関連が5万円程度、MEEQ APPSではデバイスあたり200円程度で運用できる。これに、データを送受信する頻度に合わせて料金がかかるという。基本的に1事業者あたり50回線以上から導入できる。

 また、固定回線ではなく携帯回線を使用するメリットとして、既存のシステムが導入されたネットワークに今回のような別のシステムを導入する際、通信関連の工事のほか共存するシステムについても手を入れなければいけない場合がある。MEEQのサービスでは、回線を共存しないため、設備の導入が簡単にできるとしている。

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