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3月の「Pixel Drop」、花粉トラッカーやGemini Liveの機能強化

 グーグル(Google)は、PixelスマートフォンやPixel Watch 3などにGemini Liveのアップデートや自動就寝モードなどの新機能がPixel Dropで追加される。Pixel Dropで追加される機能は4日から順次利用開始となっている。

Pixelスマートフォン

 Pixelスマートフォンでは、言語設定を変更しなくても、45以上の言語を自由に組み合わせてGemini Liveに話しかけることができる機能が追加される。ほかにPixel 9向けの機能として提供されていた、YouTube動画や画像などを会話に追加できる機能が、Pixel 6およびPixel Fold以降のデバイスで利用できるようになる。

 また、スクリーンショットを整理し、コレクションに追加するスクリーンショットを自動的に提案する機能が追加される。さらに、仕事用プロファイルでPixel Screenshotsアプリを使用できるようになり、会食の領収書や経費報告書などを整理できるようになった。Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Foldが対象機種。

 Pixel Studioでは、見たい人物やシーンの説明を入力するだけで、自動で画像が作成される機能が追加される。

 日本とドイツの Pixelユーザーは、天気アプリでPixelスクリーンショット、Pixel Studio、Pixel AI天気予報、花粉トラッカー、レコーダーアプリでのAI要約機能が利用できるようになる。なお、AI要約機能はPixel 9では英語と日本語、Pixel 8 Proでは英語のみ利用できる。

 また、新しくPixelに機種変更をする際に、古いスマートフォンやPixel Watchの録音を新しいPixelに転送すると、レコーダーアプリで自動で文字起こしされる機能が追加される。この機能はPixel 6以降のPixelスマートフォンと、Pixel Watch、Pixelタブレットで利用できる。

 詐欺で使われる通話の会話パターンから、怪しい部分を感知すると通知されるGemini Nanoを搭載した詐欺電話検出機能が提供される。さらにはGoogleメッセージでも詐欺検出が利用でき、メッセージ上でリアルタイムで警告が表示され、会話をブロックし報告する機能が利用できる。オンデバイスで処理されるため、プライバシーは保たれる。

 PixelをGoProやほかのPixelスマートフォンなどに接続すると、さまざまなカメラでひとつの映像を取ることが可能となった。この機能はPixel 9スマートフォンでのみ利用可能となっており、BluetoothとWi-Fiを使用してPixel 6以降のPixelスマートフォンカメラと、GoPro HERO10 Black以降のカメラに接続できるとのこと。

 Gboard の新しい音声ツールバーを使用すると、音声入力に簡単にアクセスでき、Pixelスマートフォンのフルキーボードにアクセスしなくても文字入力ができるようになる。Pixelスマートフォンの画面上部を下にスワイプすると、簡単にモードが変更でき、状況に合わせたカスタマイズが可能となった。

Pixel Watch

 Pixel Watch 3では、手首から直接Fitbitアプリで月経の記録、周期の状態を確認、次の月経を予測する月経追跡機能が追加される。

 歩数が正確にカウントされるようになり、ショッピング カートや車椅子を押したり、ベビーカーでジョギングをした際の歩数をより正確に記録できるようになったとのこと。

 Pixel Watch 3で導入された自動おやすみモードでは、Pixel Watch 2でも利用できるようになり、就寝を検知すると自動で通知が無効になり、夜間のバッテリー消費が節約され、起床を感知すると自動おやすみモードはオフになる。

 Pixel Watchに新しいアクションが追加され、早送りや巻き戻し、再生速度の調整、再生キューの制御などが可能となった。

Pixel Fold

 Pixel Foldでは、展開中の状態で動画撮影をすると、両方の画面で撮影が可能となる「デュアル スクリーン プレビュー」が利用できるようになり、Pixel 9 Pro Foldでは、デュアル スクリーン プレビューで「一緒に写る」が利用できるようになり、全員がフレームに入っているかの確認が手軽にできるようになる。