ドコモ、マーケティング向けに分類した1億規模の会員データを提供開始

　NTTドコモは、1億規模の会員基盤データや、インテージが保有するアンケートデータなどを活用し、マーケティングで利用しやすいさまざまな顧客セグメントに分類したプロファイリングデータを、広告主や広告代理店向けに提供を始めた。

ドコモ経済圏のユーザーにパーソナライズされた顧客体験の提供に寄与

　これまでは、マーケティングでデータを活用する際、データソースや抽出ロジックを検討するために専門的な知識が求められていた。しかし、プロファイリングデータは、同社独自の顧客理解AIエンジン「docomo Sense」などを用いて、「基本属性」や「価値観」、「イベント変化」など、7つのカテゴリにセグメント化されている。

　これにより、たとえば引っ越しを予定している人に家電のお得な情報を届けたい場合、引っ越し予兆セグメントを選択するだけで、簡単に的確な広告配信のターゲティングができるようなる。このように、専門知識がなくても、簡単に適切なセグメントを利用できるようになるという。

「消費者理解」を念頭に7つの分類でプロファイリングデータを作成

　現在は約2000のセグメントが提供可能であり、今後はインテージが保有する購買データやメディア接触データ、意識データに加え、D2Cが持つ広告ログなど、ドコモグループが保有するさまざまなデータを整備する予定。これにより、2025年度中に新たなセグメントを追加し、約4000セグメント規模にまで拡大する。

　さらに、「docomo Sense」を活用し、どのセグメントが最適であるかをレコメンドする機能も搭載する予定だという。