ニュース

米TikTokのサービスが一時停止のち再開、トランプ次期大統領が声明を発表

米TikTokのサービスが一時停止のち再開

 TikTokについて、米国でのサービスが現地時間18日に一時停止した。現在は再開している。

 米国でTikTokのサービス提供を実質的に禁止する法律が発効した影響だが、20日に就任するドナルド・トランプ次期大統領が法律の発効を延期する声明を発表し、それを受けサービスが再開された。

 米国内では18日、TikTokの米国事業を売却しなければアプリの運用を実質的に禁止する法律が発効、運営側が「運営に対する透明性や保証が提供できない」とし、「バイデン政権がサービスを十分に提供できるだけの決定的な声明を発表し、強制しないと明言しない限り、TikTokは19日に機能停止を余儀なくされる」と発表。その後、米国内のサービスが停止された。

 その後、20日に大統領に就任するトランプ氏は、自身のSNS「Truth Social」で、「法律の禁止事項が発効するまでの期間を延長する大統領令を発令する」とコメント。これを受け、サービスの提供が再開された。

 トランプ氏は投稿で「月曜日に行われるエキサイティングな就任式やほかのイベント、投稿を見る権利がある」と指摘。

 続けて同氏は「米国がジョイントベンチャーで50%の所有権を持つこと望んでいる」とし、中国の親会社と米国企業によるジョイントベンチャーを立ち上げ、米国側が50%の所有権を取得することで、TikTokのサービス提供を承認する考えを示した。

 この声明に対してTikTokは、同社のX(旧Twitter)アカウントで「1億7000万人以上のアメリカ人にTikTokを提供し、700万以上の中小企業が繁栄できるよう、サービスプロバイダーが罰則を受けないという明確さと保証を与えてくれたトランプ大統領に感謝する」と投稿し、トランプ氏の発言を歓迎した。

 なお、トランプ氏は前期大統領時代の2020年に「TikTokおよびWeChatとの取引を禁止する方針」を打ち出していた。