楽天コミュニケーションズ、MVNO向けに「事前調達なし・在庫ゼロでもeSIM提供」を実現する新サービス

　楽天コミュニケーションズは、MVNO事業者向けデータ通信サービス「モバイルデータ通信サービス」に新たに「eSIMプラン予約」機能を追加した。

　「モバイル通信データサービス」は、楽天モバイルのネットワークを用いて、楽天コミュニケーションズがMVNE（MVNO支援事業者）として、MVNO向けに提供されるサービス。2024年11月からはeSIMによる提供も開始している。

　今回追加された「eSIMプラン予約」機能は、事前に料金プランと紐づけたeSIM開通用のIDおよびパスワードを発行し、データ通信を利用するユーザーに直接プロファイルを提供する仕組み。ユーザーが開通手続き専用WebサイトからeSIMを開通するまで、MVNO側では仕入れ料金や維持コストが発生しない仕組みを採用している。

　これにより、例えばMVNOがeSIM開通用のIDおよびパスワードをプリペイドカード形式で提供することで、ホテルのフロントやコンビニエンスストアなどの販売拠点に設置することができるようになる。特に、訪日外国人が日本滞在中に簡単にデータ通信を利用できる手段としての活用が想定されている。

　また、プロファイルの受け渡し手段の1つでもある「メール配信」機能のアップグレードや、専用サイトの英語化にも対応した。さらに、中国語や韓国語にも対応する予定。