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楽天モバイル、地下鉄での通信品質の改善状況を明らかに

 楽天グループの三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、13日の決算説明会で、楽天モバイルでの施策のひとつとして、通信品質の改善について語った。

 楽天モバイルでは、通信品質について繁華街や屋内でつながりにくいという指摘を把握。たとえば屋内では基地局をさらに整備するほか、ビルとビルの間の路地ではプラチナバンドも活用して改善を進めるという。

 その一例として紹介された取り組みが東京メトロでのもの。地下鉄での携帯電話のサービスエリアは、トンネル内に漏洩ケーブル(ところどころにスリットがあり、電波を漏らすように発射する)が配置され、地下を走る車内にも電波が届くようになっている。こうした設備は基地局を含め、各社が共用する仕組み。

 こうしたなか、楽天モバイルはこれまで5MHz幅でサービスを提供してきたが、現在、20MHz幅に拡張しつつある。2024年度中(2025年3月末まで)に20MHz化は40%完了し、2025年度中(2026年3月末まで)には100%完了する。

 整備した駅構内には交通広告でユーザーにも伝えている。帯域幅が広がることで、通信量をより多くさばけるようになり、通信速度などの改善が期待できる。

 このほか、5Gの出力強化を進め、5Gにつながりやすい環境を整備しており、10月時点での1日あたりの通信量は約1GB(前年同月は0.78GB)にまで増え、より多く通信できる環境が整ってきたとアピールした。