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マッチングアプリ「ペアーズ」、マイナカードでの本人確認機能を導入

 エウレカは、マッチングアプリ「ペアーズ」で、マイナンバーカードを用いた新たな本人確認機能を導入すると発表した。

 スマホにマイナンバーカードをかざして利用するかたちとなり、本人の顔写真を撮る必要がない。

使い方

 利用時には、「ペアーズ」アプリにいったんマイナンバーカードの署名用パスワードを入力し、生年月日、有効期限の西暦、セキュリティコードを入力する。そしてスマートフォンにマイナンバーカードをかざすと、本人確認の処理が実行される。

 電子証明書が有効かどうか確認する仕組みとして、公的個人認証を手掛けるプラットフォーム事業者であるポケットサインのサービス「PocketSign Verify」を採用した。ポケットサインでは、これまでに宮城県といった自治体などにサービスを提供。

 アプリを使ってスマートフォンでマイナンバーカードのICチップを読み取ると、ポケットサインの仕組みを経由して、J-LIS(地方公共団体情報システム機構)に確認し、承認・否認が決まる。

 マイナンバーは利用せず、いったん入力した署名用パスワードは保存されない。

 こうした仕組みにより、本人確認、そしてユーザーが成年かどうかチェックできる。

「マイナンバーカードでより簡単に」

 代表取締役CEOの山本竜馬氏は、4人に1人がマッチングアプリで結婚する時代になったというデータを示し、結婚相手と出会った人のうち、10人に1人が「ペアーズ」のユーザーと語る。

山本氏

 マッチングサービス・アプリの利用率1位とする「ペアーズ」では、安心して利用できる環境作りの一環として「インターネット型結婚相手紹介サービス認証」を得ている。

 それだけではなく、アプリ内外での啓発活動、自治体などとの連携に加え、AIや目視での本人確認強化や悪質な利用者の排除に取り組んできた。

 本人確認では、運転免許証などを用いたオンライン本人確認(eKYC)に対応済み。AWS提供の「Amazon Rekognition」を活用し、画像認識・動画分析を自動化してオンラインでの本人確認を進めた。

 今回、新たな本人確認の手段としてマイナンバーカードのICチップの読取りを導入することで、ユーザーにとっては自撮りをする手間や、ほかのアプリを使うことなく本人確認できる。また、エウレカにとってはICチップの偽造が困難であること、複数アカウントや未成年の利用を防げることなどがメリットになる。

 マイナンバーカード対応後も、既存の手段で引き続き本人確認できる。