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スーザン・ウォジスキ氏が逝去、グーグル最初期メンバーでYouTube前CEO

 米グーグルCEOのスンダー・ピチャイ氏が10日(日本時間)、グーグル最初期のメンバーのひとりであるスーザン・ウォジスキ(Susan Wojcicki)氏が亡くなったと投稿した。2年間、ガンと闘っていたという。

スーザン・ウォジスキ氏

 1998年にラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏がグーグルを設立した際、ウォジスキ氏は実家のガレージをオフィスとして活用するよう貸し出したほか、自身もグーグルに参画した。マーケティングや画像検索の開発、動画検索などに携わったほか、YouTubeやダブルクリックの買収をリードした。

 2014年~2023年までYouTubeのCEOを務め、その間、YouTubeにはスーパーチャット機能、広告なしのサブスクサービス(YouTube Premium)、ショート動画のYouTube Shortsなどが導入された。

 ピチャイ氏は自身のXで、「親友のスーザンを失い、信じられないほどの悲しみのなかにいる。彼女は誰よりもグーグルの歴史の中核にいた人物だ」などと、ウォジスキ氏の死去を悼むコメントを投稿した。

【追記】2024/08/10 15:12

 Google公式ブログ「The Keyword」では、ピチャイ氏がスタッフに向けて送ったメモが掲載された。

 あらためてウォジスキ氏の歩みとその功績を称え、グーグルで最初に産休を取得して職場環境の改善に取り組んだこと、その育児休暇がグーグルのみならず多くの企業での基準として取り入れられたこと、過去2年、肺がんと闘病しつつ、がん研究の支援などにも取り組んでいたことに触れ、「ウォジスキ氏が誇りに思うようなグーグルを築いていこう」と呼びかけている。