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アマゾン、250億円を配送ネットワーク構築のために追加投資

 アマゾン(Amazon)は、第10回Amazon Academyにおいて、ラストワンマイル配送・物流ネットワークの構築に、今後さらに250億円以上を追加投資すると発表した。

ネットワーク拡大や安全対策の実施

 配送拠点のデリバリーステーションへ投資することで、配送ネットワークの拡大を目指す。デリバリーステーションは、フルフィルメントセンターから集約した商品を、注文者の玄関先まで届けるラストワンマイルの起点となる。商品を迅速に届けていくために、デリバリーステーションの拡大と働く環境の整備を進める。

 さらに、配送ドライバーに対して、運転や荷物の扱い方についての安全対策を講じるトレーニングを実施している。また、ドライバーの負担を軽減するために、「置き配指定サービス」や「Amazon自宅外受け取り」を活用し、再配達を削減する。

 「Amazon Flex」、「Amazon Hubデリバリー」などの配送プログラムを充実させ、配達の利便性を向上させていくという。

第10回 Amazon Academyの開催

 第10回 Amazon Academyでは、ラストワンマイル配送における取り組みやプログラム、ドライバーのウェルビーイング向上に向けて、必要なイノベーションなどについてディスカッションが行われた。

 国土交通省 物流・自動車局物流政策課長 紺野博行氏は、「2024年問題に直面している今、何も対策を講じなければ、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力不足の可能性があります」と話し、「再配達削減」の重要性を語った。

国土交通省 物流・自動車局物流政策課長 紺野博行氏

 さらに、東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 経済学専攻 教授 二村真理子氏は、ドライバーの人員確保が、今後の持続可能な物流を維持するのに必要だと話した。

東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 経済学専攻 教授 二村真理子氏