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IIJmioの“中の人”に会えるイベントの様子は? シャオミ・OPPO・モトローラのキーパーソンによるトークも

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は20日、一般向けのトークイベント「IIJmio meeting」を、東京都千代田区の本社で開催した。

 約4年ぶりのリアルイベントとして、さまざまなスマートフォンの実機が展示されたほか、トークセッションやパネルディスカッションの場も設けられた。

トークセッション

堂前氏

 トークセッションでは、IIJ 広報部の堂前清隆氏らが登壇した。

 MVNOサービス「IIJmio」では、6月21日に「IIJmioご愛顧感謝特典」をスタート。料金プラン「ギガプラン」の利用者に向けて、端末の割引券「mio優待券」を用意する。また、今秋には「家族割引」、今冬には「長期利用特典」の提供が始まる予定。

 利用者向けのアプリ「My IIJmio」の改良が進められる一方、「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」アプリは9月末、「IIJmioクーポンスイッチAPI」は2025年1月末で提供が終了する。

 現在は「サマーキャンペーン」として、音声回線限定の料金割引や、他社からの乗換えに対するスマートフォン端末の割引などが実施されている。

 IIJ MVNO事業部コンシューマーサービス部の永野秀太郎氏は、端末市場の現況について、端末の品質向上や為替の動きなどを受け、ユーザーの購買行動に変化が起きていると説明する。

 IIJでは、ユーザーが端末を選ぶ際の考え方を4パターンに分類しており、求める価値と端末が合致した場合に購入する「For me(フォーミー)」、面白そうな端末を買う「Adventure(アドベンチャー)」、コストパフォーマンスの高い端末を求める「Cost Save(コストセーブ)」、安心や安全を重視する「Safety(セーフティ)」が紹介された。

永野氏

 また、スマートフォン端末の性能区分も細分化しているという。たとえば従来の「ミドル」に該当する区分は、さらに「ハイ」「スタンダード」「ロー」に分けられ、その中でも「ハイ」の端末が市場へ多く投入されているようだ。

 永野氏はIIJのセールスポイントとして豊富なラインアップを挙げ、「細分化された区分のすべてで端末を取り揃えている」と自信を見せた。

パネルディスカッション

 パネルディスカッションには、シャオミジャパン プロダクトプランニング本部の安達晃彦氏、オウガ・ジャパン プロダクト部の丹下紘彰氏、モトローラ・モビリティ・ジャパン テクニカルサポートグループの見潮充氏が登壇した。

 さまざまな質問に対して3者が答える形式で進められ、「日本向けのデバイスで重要視している点は」という質問に対し、安達氏は「日本のマーケットは特殊」とコメントした。

 日本では多くのユーザーが通信事業者の店舗で端末を購入しており、「そこに並べられる(製品の)選択肢はすごく少なくなる」と安達氏。そういった状況において、シャオミ製品の認知度を上げることが大きなチャレンジになっているという。

 シャオミの武器として安達氏が挙げたのは、グローバルで製品を展開するスケールメリットや開発力。同氏は、日本での認知度を上げるために「可もなく不可もなくという製品だけでなく、特徴を持った製品も必要」と語る。製品のローカライズをひとつの軸として重視しつつ、グローバルのスピード感やイノベーションを国内へ持ち込む意欲も見せた。

安達氏

 続いて丹下氏は、「(OPPOも)海外メーカーとして(シャオミと)同じような感覚は持っている」とコメント。日本で求められるものとしてIP68相当の防水防塵やFeliCaなどが挙げられ、OPPOのチームではユーザー層などを考慮しながら製品への搭載を検討・決定している。

 シャオミと同様、グローバルで多くのユーザーを抱えるOPPO。「それぞれの国と地域のユーザーの声がある。(日本市場では)引き続き日本のユーザーの声を反映しながら製品を作っていきたい」と丹下氏は語った。

丹下氏

 見潮氏は、モトローラについて「企業としての歴史は長いが、いろいろあって一回沈んだときもあった」とコメント。同氏が「再出発」と表現するところから年月が経ち、「IP68(の防水防塵)やFeliCaなど、日本市場で求められている基本機能をようやくいろいろな端末で搭載できた」(見潮氏)。

 日本のユーザーが求める機能をクリアしつつ、グローバル企業としてAIなどの新機能もキャッチアップし、日本市場への展開を目指すという。

見潮氏

展示

 会場では、aiwa、FCNT、モトローラ、Nothing、OPPO、シャープ、ソニー、シャオミ、ZTEの端末の実機が展示された。

 スタンプラリーも実施され、来場者は各ブースの担当者の話に耳を傾けていた。

OPPO
ソニー
シャープ
FCNT
Nothing
ZTE
aiwa
シャオミ
モトローラ