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ソフトバンク宮川社長、決算質疑で楽天モバイルへエール

 ソフトバンクの宮川潤一代表取締役社長は、7日の決算会見の場で、楽天モバイルが進める基地局整備に関して言及した。

宮川社長

 決算会見後の質疑で、「前回の決算説明会で、楽天モバイルに対して『バックホールを貸してもいい』というような発言があった。その後の進捗は」という質問があった。

 質問に対して宮川社長は「現場で何回か議論をしていると聞いているが、大きく進展したものは何もない」とコメント。付け加えて「KDDIさんが(楽天モバイルに対して)提供しているローミングを奪い取りたいとか、そういうことを考えているわけではまったくない」と語った。

 楽天モバイルが2023年10月に獲得した700MHz帯の“プラチナバンド”について、「本当に貴重なバンド。受け取った以上はしっかり整備をしていただきたい。これが電波の有効利用だと思うし、(整備は)MNOの仕事であり、責務だと思う」(宮川社長)。

 「基地局を作る手間もあるし、地方だと伝送路を引くのに本当に時間がかかる」と宮川社長。「基地局の場所や伝送路、電源周りの工事をお貸しするということで協力してもいい。1万とは言わずに7万~8万という単位で、全国で自前で作っていただけるようにお願いしたい。楽天さんはそれぐらいやれる力があると信じているので、何らか協議は続けていきたい」とエールを送った。