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NTTの音声DX、音漏れしないオープンイヤーイヤホンと双方向で会話できる業務ツール「BONX WORK」が連携
2024年1月18日 14:00
NTTソノリティは18日、BONXの関連会社化（資本提携）と、2社の製品／サービスを掛け合わせた音声DXサービス「ゼロからはじめるNTTの現場DX」を4月1日に提供を開始すると発表した。
NTTソノリティのオープンイヤー型音漏れ抑制イヤホンとBONXの「BONX WORK」を組み合わせたソリューションで、現場で働くデスクレスワーカー向けに現場の音声コミュニケーションのDX化を推進する。
既存の製品とサービスの組み合わせ
今回のソリューションでは、2社の既存の製品／サービスを組み合わせている。
NTTソノリティの音響ブランド「nwm」では、音漏れを抑制できるPSZ技術を活用したイヤホンが展開されている。一方、BONXでは、スマートフォンを使ったコミュニケーションツール「BONX WORK」や専用イヤホンが展開されており、今回「nwm」ブランドのイヤホンと「BONX WORK」を掛け合わせることで、よりユーザーの利便性が向上されたソリューションとなっている。
nwmブランドのイヤホン
NTTソノリティの「nwm」ブランドでは、オープンイヤー型のイヤホンが展開されている。イヤホンから流れる音声を打ち消す音波を外側に向けて発射することで音漏れを抑制する「PSZ技術」が活用されており、外の音はそのまま聞こえる一方、イヤホンの音は外に漏れにくいようになっている。
また、周囲の雑音から発声を“仕分ける”インテリジェントマイクも搭載されている。
BONX WORK
現場向けのコミュニケーションツール「BONX WORK」は、スマートフォンアプリから携帯回線やWi-Fiを使ってコミュニケーションできるサービス。
BONX 代表取締役CEOの宮坂 貴大氏はサービスについて「直感的で速く、チームが常時接続できるサービス」としており、音質がよく双方向に通信ができるツールだという。
たとえば、無線やインカムのような使い方の場合、お互いがデータ通信できる環境であれば利用できるので、これまでのようにお互いの距離が離れていても明瞭な会話ができる。
また、チーム内に向けての一斉発声以外にも、特定のユーザーだけに向けた発声や、複数のチームに向けて一斉に発声することもできる。複数のチームを統括するマネージャーでも、無線チャンネルを切り替えたり、複数の無線機を持ち運んだりせずに利用できるという。
対応中で発声時に聞けなかった場合でも、チャットや録音機能、文字起こし機能を備えており、後からでもログを確認できる。
宮坂氏によると、ユーザーからも「コミュニケーションが増えた」、「他部署との連携がしやすくなった」という声があるという。
デスクレスワーカーに向けたサービス展開
NTTソノリティがこれまで手がけてきたのは、デスクワーカーが利用することが前面に打ち出されていた。イヤホンをしながらでも、外の音が自然に聞こえ、かつイヤホンの音声が外に漏れないため、オフィスや自宅でのリモートワーク時などが発表時に利用シーンとされていた。
今回の製品では、デスクレスワーカー、つまり工事や医療の現場など現場で従事するユーザーに向けた製品で、現場DXの推進を目指すソリューションとなっている。
NTTソノリティ代表取締役社長の坂井 博氏は「コンシューマー向けを中心としたメーカー事業から、法人向けサービス事業に参入する」とコメント。今回のソリューションでは、たくさんの機械を使う工場や交通量が多い工事現場、医療介護の現場などでの課題を同社のコア技術で解決を目指すべく、ソフト面でのパートナーとしてBONXと連携を進め“次世代”のトランシーバーサービスとしてリリースするとしている。
具体的な販売／売上目標は非公表としながらも、坂井氏は「4000万人いるといわれてるデスクレスワーカーの何パーセントかは確実に取っていきたい」と期待感を示した。
新製品やキャンペーン
今回のソリューションに合わせて、PSZ技術を活用した有線耳スピーカー「BONX intro knot」（4月発売、価格未定）と、インテリジェントマイクを搭載したマイク（今秋発売、価格未定）を発売する。
また、4月1日～9月30日まで「ゼロからはじめるNTTの現場DX実質0円キャッシュバックキャンペーン」を実施する。
期間中100ID以上の新規契約で、「BONX WORK」のエントリープラン（1アカウントあたり900円／月～または6000円／年～）が利用開始から1年間無料で、2年目も半額で利用できる。対象のハードウェアを購入すると、2年目の利用料も購入台数分が無料で利用できる。
申し込みは、NTTコミュニケーションズとNTT東日本、NTT西日本が窓口となって案内する。
