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NTT、eスポーツの勝敗に関わる脳波パターンを発見
2024年7月18日 21:39
NTTは、eスポーツにおける選手の脳波のパターンで、勝敗と強くかかわるものを発見し、試合結果を高精度で予測することに成功した。
研究の主体となったのは、NTTコミュニケーション科学基礎研究所。これまでもアスリートの脳状態はメンタルと強く関連していると考えられていたが、勝敗と関係する脳状態は発見されていなかったという。また、「番狂わせ」が起きるなど不確定要素が多い中での試合結果の正確な予測は、困難とされてきた背景がある。
本研究では、メンタルゲームの側面が強いとされるeスポーツの格闘ゲームが対象とされた。選手の試合中の脳状態を、脳波測定（EEG）で観測することで、精神状態と脳波パターンの関係を調査した。
結果として、左前頭脳領域のγ波が試合の序盤で増大し、左前頭脳領域のα波が試合の終盤で増大する場合、選手が試合に勝ちやすいことが判明した。左前頭脳領域のγ波は戦略判断に、左前頭脳領域のα波は感情制御にかかわる脳波パターントなっている。
脳波パターンから試合の勝敗を予測するモデルを機械学習手法で構築したところ、約80％の精度で勝ちと負けの両方の予測が可能となった。不確定要素の多い試合の勝敗予測でも、約80％の精度で予測が行われた。
