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過疎化したメタバースをAIで賑わす、ドコモが手軽にキャラクターを生成できる技術

 NTTドコモは、メタバース空間のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)をテキスト入力のみで自動生成できるAIを開発した。プログラミングの知識がなくとも短時間でキャラクターを生成でき、コストをおさえられる。「docomo Open House'24」で展示される。

 「行動ロジック生成AI」「アニメーション生成AI」「外見生成AI」の3つのAIから成り立っており、「行動ロジック生成AI」や3つの生成AIを連携させる技術は世界初という。「行動ロジック生成AI」は、メタバース内でNPCの行動をつくる「ビヘイビアツリー」を自動生成できる。ビヘイビアツリーを作成するには一定のプログラミング知識が必要だが、ドコモが開発したAIではテキスト入力のみで実現した。ほかの2つのAIと組み合わせることで、NPCを20分ほどで自動生成できるという。

開発中のため姿は完全ではない

 メタバースは、ユーザーがログインしてもほかのユーザーがいない、いわゆる「過疎化」が課題として持ち上がっている。ほかのユーザーがいないことは、離脱してしまう理由にもなるという。今回開発された技術では、従来よりも素早く空間内にキャラクターを配置できることから、メタバースの賑わいを演出することがより手軽になることが期待される。ドコモでは、NTT コノキューのXR空間「DOOR」で2024年度中にも実装することを目指している。