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KDDI総研など4者の研究成果、3GPPの「5G Advanced」の国際標準仕様に採択

 KDDI総合研究所など4者は、連携して進めてきた研究開発成果が3GPPによる「5G Advanced」の国際標準仕様に採択されたと発表した。

 KDDI総研、シャープ、京都大学、東京大学大学院工学系研究科の4者によるもの。これまで4者では、総務省による委託事業でアンテナ技術の拡張によるデータ送受信の容量拡大・低遅延化、多人数が乗り合わせる乗り物での移動中の安定した通信、自動車同士のデータリレー伝送による通信エリア拡大などの検証を実施してきた。3GPPに対し、これらの結果を70件の寄与文書として提案したうち30件の技術提案が、5G Advancedの初版であるRelease 18の物理レイヤーの標準仕様に採択された。

 5G Advancedは、5Gの機能拡張版。安定性を高め、より大容量・高速かつ低遅延な通信を実現する。メタバースや自動運転、XRへの活用が期待されている。各者は今後も共同で次世代移動通信システムの研究開発を継続、性能向上などのほか利用領域の拡張にも取り組むとしている。