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「金曜ロードショーとジブリ展」29日から、KDDIが特別協賛で作品の世界に没入できるARコンテンツなどを提供
2023年6月29日 00:00
日本テレビの「金曜ロードショー」とスタジオジブリ作品の魅力を紹介するイベント「金曜ロードショーとジブリ展」が6月29日~9月24日まで「寺田倉庫B&Cホール/Eホール」(東京都品川区)、10月7日~2024年1月28日まで「富山県美術館」(富山県富山市)で開催される。
KDDIは、特別協賛で同イベントに参加しており、ユーザーのスマートフォンで楽しめる会場限定ARコンテンツや、常設のカメラでリモート撮影できるマチカメのほか、展示の年代に合わせてauケータイ/スマートフォンなどが展示されている。
体験主体の展示会
日本テレビの「金曜ロードショー」とスタジオジブリ作品が組み合わさった展示会で、前半は金曜ロードショーとスタジオジブリ作品の歴史を紹介する展示がされており、途中ユーザーが作品ポスターと同じ構図の撮影体験ができるコーナーなどを経て、さらにジブリ作品に入り込める作品展示が続いている。
前半の歴史を巡るコーナーでは、先述の通りKDDIの携帯電話や当時流行した機器や作品などもあわせて展示されており、当時のことを思い起こしながら金曜ロードショーとジブリ作品の歴史を辿ることができる。
ジブリ作品ポスタースタジオでは、もののけ姫や千と千尋の神隠し、魔女の宅急便などの作品ポスターの中に入り込んで、主人公のように撮影できるコーナーが設けられている。
後半には、金曜ロードショーとスタジオジブリの歴史の原点でもある「風の谷のナウシカ」を、造形物などで「腐海」の空間を再現し、来場者を魅了する空間に入り込むことができる。
なお、会場でのグッズ購入時にau PAY(コード支払い)を利用すると、先着でオリジナルステッカーが進呈される。
開会セレモニー
イベント開始前に開かれた開会セレモニーには、スタジオジブリ 代表取締役プロデューサーの鈴木 敏夫氏、日本テレビ代表取締役会長の杉山 美邦氏、KDDI執行役員の竹澤 浩氏が出席した。
日本テレビの杉山氏は、金曜ロードショーが1985年にスタートしたことに触れ、多くのスタジオジブリ作品を放映し視聴者から高い支持を得られたことに「本当にうれしい限り」とコメント。
KDDI 竹澤氏は、1985年の節目について「通信の自由化」も近い時期に起こった出来事であるとし、作品が公開された時期の携帯電話が展示されていることに「本当に感慨深い」とコメントした。展示物の中では「腐海」の展示が特に注目しているといい「後世に残して頂きたい造形物、本当に夢がある」とした。
スタジオジブリの鈴木氏は、金曜ロードショーとスタジオジブリの関係がどのような形で始まったかに触れ、「徳間書店の徳間社長(当時)と日本テレビの氏家 斉一郎氏の友情で今の関係ができあがった」旨を説明。
また、鈴木氏とスタジオジブリの宮崎 駿氏との出会いについても、当時徳間書店に在籍していた鈴木氏が、粘りに粘った取材の末に話せる仲になったと過去の苦労を明かした。
今回のイベントについては、「今回は参加型。エンターテイメントに徹しているのが、これまでのイベントとの違い」とコメントした。
スタジオジブリ最新作の「君たちはどう生きるか」は、面だって宣伝をしない方針をとっている。鈴木氏は、これまでの自身の宣伝について「かなり宣伝の中で、作品の内容を伝えてきた方だと思う。その後いろいろな作品を見ていると、頭からおしりまでいろいろな情報が出すぎているのではないか?」と感じたと説明。
今回の方針については「いろいろ考えているうちに、一切宣伝がなかったら、皆さんどう思うだろうと考えた。もしかしたら、情報が無いことがエンターテイメントになるのではないかと考えた。うまくいくかどうかは本当にわからないが、僕としてはそれを信じてやる」と自身の考えを示した。
なお、鈴木氏は、宮崎 駿監督が「宣伝無くて大丈夫かなぁ……」と発言していることも明かしている。