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KDDIグループと京セラ、再生可能エネルギー発電を加速する資本業務提携

 auエネルギーホールディングス、auリニューアブルエナジー、京セラは、再生可能エネルギー発電事業を推進し、脱炭素社会への貢献を目的に資本業務提携を締結した。

 今回の提携により、auエネルギーホールディングスが保有するauリニューアブルエナジーの株式の一部が京セラへ譲渡され、auリニューアブルエナジーは京セラの持分法適用会社となる。KDDIグループと京セラは、再生可能エネルギー分野での戦略的連携を強化し、社会課題の解決や両社の中長期的な価値向上を目指すという。

 KDDIでは、2030年度までに自社の、2050年度までにグループの事業活動におけるCO2排出量実質ゼロを目指している。

 KDDIとauエネルギーホールディングスは、再生可能エネルギー発電設備を建設し、発電された電力を自社設備へ直接供給することなどを目的にauリニューアブルエナジーを設立し、2023年4月1日に事業を開始した。

 再生可能エネルギーは、発電量が季節や天候などの要因に左右されやすいため、分散型電源の制御による需給調整が重要となる。KDDIとエナリスは、2016年度から経済産業省が実施している「バーチャルパワープラント構築実証(VPP)」に参画し、太陽光発電や蓄電池などの分冊したエネルギーを効率的に管理・制御して供給するVPPの構築に取り組んでいる。

提携の内容

 今回の提携により、auリニューアブルエナジーと京セラは、京セラによる再生可能エネルギー発電設備の設計・施工および保守運用、auリニューアブルエナジーによる再生可能エネルギー発電設備の保有と発電量管理に取り組む。

 発電した電力は、KDDIの通信設備で使う電力として供給するほか、昼間の余剰電力を大型蓄電池に充電し、需給調整市場などへ売電する予定という。