ニュース
アンカーが表参道に新店舗「Anker Store 表参道」オープン、国内最大規模で製品体験充実
2023年3月31日 07:00
国内最大店舗が表参道にオープン
所在地は東京都渋谷区の表参道。神宮前交差点にほど近く、JRのほか東京メトロ4路線の駅から10分以内という立地。同店をもって、アンカーが国内で展開する店舗は19店舗目。店内には400製品ほどのラインアップを用意し、主要な製品をほぼカバーしている。
入り口を入ると、右手にはモバイルバッテリーやAC充電器などの充電関連製品が並ぶ。左手はオーディオブランドの「soundcore」のイヤホンやヘッドホン、ポータブルスピーカーが並べられている。展示品もあり、実際に製品を手にとって確かめられるほかイヤホン・ヘッドホンの試聴も可能。店舗の奥には、オフィス用ブランドの「AnkerWork」製品も並べられている。
アンカーによると、同店舗は日本で展開する店舗のなかで最大の規模を誇る。アンカー・ジャパン マーケティング本部長の吉野優希氏は「国内で唯一の路面店。より身近に立ち寄って頂ける店舗。旗艦店としてとらえている」と、同店が重要な存在であることを語る。表参道へ出店した理由については「人通りが多いことが大きい。買い物に来なくても『アンカーのお店がここにある』とブランドの認知にも貢献できる立地」と説明。同社ではすでに渋谷パルコ内にも出店しているが、より幅広い年齢層が行き交い外国人観光客やファミリー層も訪れる表参道で、認知度を高める。
同店では多数の製品をラインアップするとともに、製品の体験にも重きを置く。「eufy」と「MACH」の掃除機も展示されていて、家庭のフローリングのようなスペースで実際に使うこともできる。さらに、ホームプロジェクターの「Nebula」ではリビングを再現し、実際に自宅で使うことをイメージした試聴空間を用意した。従来は、複数の製品を並べて比較するかたちでの展示だったというが、表参道店ではより購入後のイメージを描きやすい工夫が凝らされている。
コロナ禍をきっかけにEC需要が伸びるなか、リアル店舗を拡大するアンカー。店舗を閉鎖する決断をする企業も多かったが、反対にリアル展開を進めることで、積極的な姿勢を示す。吉野氏によれば「店舗をきっかけにアンカーを知った」というユーザーも多く、その重要性は高い。一方で、店舗に限らずどこで買ってもらってもいいとも語り、店舗とオンラインの両面でアピールする。アンカーにおける日本の市場規模は米国に次いで2位。店舗の拡大によりユーザーとのタッチポイントを増やすことで、さらなる顧客獲得を狙う。