LINEとみずほ、新銀行開業を断念――「期待に沿うサービスの提供見通せない」

　LINEとみずほフィナンシャルグループは、LINE Financialとみずほ銀行が共同出資して進めていた新銀行開業のプロジェクトを中止すると発表した。

　両社は2019年5月、共同出資でLINE Bank設立準備株式会社を設立。コミュニケーションアプリ「LINE」上ですべての銀行サービスが完結する、オンラインベースの銀行サービスの提供に向けて準備を進めてきた。しかし、3月30日に両社は中止を発表。現在の金融DXの進展や安全性への関心の高まりなどの背景を説明。対応するには、さらなる時間と追加投資が発生するとして、ユーザーの期待に沿うサービスのスムーズな提供が見通せないとして中止が決定された。

　今後、LINE Bank設立準備株式会社は解散および精算手続きが進められる。LINE Financialとみずほ銀行の共同事業である、LINE Creditでのサービスは今後も提供される。