ニュース

NEC、ドコモに5G SA対応課金システムを提供

 NECは、NTTドコモに対し、5G SA方式で想定される多様なサービスへ対応可能な課金ゲートウェイ(CGF)製品の提供を開始した。2022年12月下旬から稼働している。

 導入されたのは、ドコモの5Gコアネットワーク(5GC)のうち、NEC製のものと顧客管理や課金・請求などを管理するシステム(BSS)を接続するゲートウェイパッケージ。5GCから送られてくるサービスの課金情報を整理し、BSSに連携することで効率的な課金処理を可能にする。

 ドコモに導入された製品は、NECの子会社であるネットクラッカー社(Netcracker Technology)が提供する、スウェーデン・DigitalRoute社の課金ゲートウェイパッケージ。世界各国400社以上で採用された製品で3GPPに準拠する。サービスごとに課金情報処理の流れを定義する「フロー制御機能」を備え、新たなサービスにも柔軟に対応するとともに、課金情報をオンラインで処理する仕組みを両立した。これにより、サービスメニューが多様化してもその都度の開発が不要で迅速な新サービス導入が可能になるという。

 5Gを活用するサービスは多様化している。今後、データ通信や音声通話などの枠を超えたサービスの登場が見込まれ、顧客管理や課金・請求などを管理するシステムには、新サービス対応への柔軟さが求められる。そうしたなか、ドコモの求めに応じて、今回のCGFパッケージ製品の導入にいたった。