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アップルが新型チップセット「M2 Pro」「M2 Max」発表、MacBook ProとMac miniに

 アップル(Apple)は、独自チップセット「Appleシリコン」の新たな製品として「M2 Pro」「M2 Max」を発表した。

 「M2 Pro」は、2022年6月に発表された「M2」をスケールアップし、400億のトランジスタで最大12コアのCPU、最大19コアのGPUを搭載。200GB/sのユニファイドメモリ帯域幅をサポートし、最大32GBのユニファイドメモリを実現できる。Mac miniとMacBook Pro(14インチ/16インチ)で利用できる。

 一方、「M2 Max」は、M2 Proをベースに、670億個のトランジスタで最大38コアのCPU、2倍のユニファイドメモリ帯域幅となる400GB/sで最大96GBのユニファイドメモリを実現するという。MacBook Pro(14インチ/16インチ)で利用できる。

 どちらもアップルの次世代16コアNeural Engineを搭載。これは前の世代よりも最大40%高速になったもの。

M2 Pro

M2 Pro

 5nmプロセスで製造される「M2 Pro」は、M1 Proと比べ約20%多く、M2の約2倍となる400億個のトランジスタを搭載。

 CPUコアは、最大8つの高性能コア、4つの高効率コアという構成。パフォーマンスは、M1 Proの10コアCPUと比べ、最大20%向上する。

 GPUは、M1 Proより3コア多く、より多いL2キャッシュを装備。グラフィック速度はM1 Proの最大30%アップとなる。

 ハードウェアで処理するH.264、HECV、ProResビデオエンコード/デコードに適したメディアエンジンも用意されており、電力を抑えて複数の4K/8K動画を再生できる。

M2 Max

M2 Max

 約670億個のトランジスタを備える「M2 Max」。そのトランジスタ数はM1 Maxより100億個多く、M2の3倍になる。

 GPUは、M1 Maxよりも最大30%高速になり、ビジュアルエフェクト処理、機械学習モデルのトレーニングなどを処理できる。

 2つのビデオエンコードエンジン、2つのProResエンジンにより、M2 Proの最大2倍のスピードで動画をエンコードできる。