アップルが「iPhone 14 Pro Max」を発表、6.7インチの大画面

　米アップル（Apple）は、「iPhone 14 Pro Max」を発表した。6.7インチのディスプレイや、「A16 Bionic」を搭載する。また、インカメラのデザインが刷新されている。

　9月16日に発売され、日本での価格は16万4800円～。ストレージが128GB、256GB、512GB、1TBの4種類となる。

「iPhone 14 Pro」とどこが同じでどこが違う？

相違点

　「iPhone 14 Pro Max」の大きさは、160.7×77.6×7.85mm。重さは240gとなっている。対して「iPhone 14 Pro」の大きさは、147.5×71.5×7.85mmで重さは206g。厚みは同じだが、大きく重くなった。

　また、「iPhone 14 Pro Max」は6.7インチのディスプレイを搭載する。「iPhone 14 Pro」が備える6.1インチのディスプレイより大きい。ディスプレイ自体は「iPhone 14 Plus」と同じ大きさだが、「iPhone 14 Pro Max」のディスプレイのほうが、解像度やppi（画素密度）がわずかに高い。加えて、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートや常時表示ディスプレイに対応する（「iPhone 14 Pro」シリーズ共通）。

　バッテリー容量は明らかになっていないが、たとえばビデオ再生の場合、「iPhone 14 Pro Max」が最大29時間、「iPhone 14 Pro」が最大23時間。駆動時間に違いがある。

共通点

　カラーバリエーションがスペースブラック、シルバー、ゴールド、ディープパープルの4色であることや、背面素材（テクスチャードマットガラス）などは「iPhone 14 Pro」シリーズで共通している。

　ストレージは、128GB、256GB、512GB、1TBで共通。チップセットも、どちらも「A16 Bionic」を搭載する。

　また、国内向けの公式サイトでは「Proのカメラシステム」として紹介されており、カメラも「iPhone 14 Pro」シリーズで共通しているとみられる。iPhoneでは初となる48MPのメインカメラを備える。

ディスプレイ

　「iPhone 14 Pro Max」は、6.7インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載。解像度は2796×1290、画素密度は460ppiとなっている。常時表示ディスプレイや、120Hzまでのアダプティブリフレッシュレートをサポートする。

　最大輝度は2000ニトで、iPhone 13 Proの2倍の明るさとなっている。

　前面カメラは「ダイナミックアイランド（Dynamic Island）」と呼ばれるデザインに刷新された。TrueDepthカメラは、ディスプレイに占める面積が小さくなるよう再設計されている。

　「Dynamic Island」では、バックグラウンドで動作しているアプリや通知などが表示される。

カメラ

　「iPhone 14 Pro Max」のカメラは、48MPメイン、12MP超広角、12MPの望遠という構成となる。望遠カメラは3倍の光学ズームをサポートする。

　また、明るさが低～中程度の場合の撮影性能を向上させる「Photonic Engine」を搭載。メインカメラでは最大2倍、超広角カメラでは最大3倍、望遠カメラでは最大2倍、TrueDepthカメラでは最大2倍、性能が向上したとアピールされている。

　動画の撮影性能として、新しい「アクションモード」では、動きながらのビデオ撮影がなめらかになる。「シネマティックモード」は、30fpsの4Kと24fpsの4Kで利用できる。

「A16 Bionic」

　「iPhone 14 Pro Max」は「A16 Bionic」を搭載する。2つの高性能コアと4つの高効率コアで構成される新しい6コアCPUで、負荷の大きい作業も簡単に処理できるとしている。

　また、メモリ帯域幅が50パーセント多く、高速化された5コアGPUと、毎秒17兆回近くの演算が可能な新しい16コアのNeural Engineを搭載する。

衛星経由の緊急SOS機能、まずは米国とカナダから

　「iPhone 14」シリーズの機能として、「衛星経由の緊急SOS」も導入された。

　独自の部品を組み合わせたことでアンテナが衛星に直接接続できるようになり、通信が圏外の状態でも、緊急通報サービスにメッセージを送れる。この機能は11月から、米国とカナダのユーザーに提供される。