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クアルコム、ビジネス向けパソコンに高性能なWi-Fi環境を提供する「FastConnect」シリーズをアピール

 米クアルコム(Qualcomm)は、Wi-Fi接続チップ「FastConnect」シリーズで、企業向けのエンタープライズ向けパソコンに高速かつ低遅延で安定したWi-Fi接続を提供できるとし、その性能を同社公式サイトでアピールしている。

 オフィスだけでなく従業員の自宅でも仕事をする新しいハイブリッドワークモデルが普及するなか、オフィスでも自宅でもビデオチャットなどのリアルタイムコラボレーションツールを動かしているエンタープライズ向けパソコンは、今後大幅かつ持続的な成長が見込まれている。

 クアルコムの「FastConnect」システムは、これらの社会の流れをみて設計と機能ラインアップに取り組んでいるという。「FastConnect」システムでは、現代の企業が求めている「人が多く混雑している環境でも、高速かつ低遅延で安定したWi-Fi接続」を提供しているという。

 「FastConnect 6900」は、Wi-Fi 6/6Eをサポートするシステムで、最大3.6Gbpsのピーク速度でWi-Fi接続できる。

 5GHz帯だけでなく6GHz帯でも160MHzの広帯域チャネルをサポートしており、高度な4K QAM変調技術で高速かつ低遅延の接続を実現している。また、独自の4ストリーム(2×2+2×2)デュアルバンドサイマルテニアス(DBS)や利用可能なチャネルにデータパケットを同時に送信することで、さらなる低遅延性の向上が図られている。

 このほか、輻輳/混雑に対応すべくトラフィック管理を最適化し、上り下りの接続を2倍に増やされている。4ストリームのDBS(Dual Band Simultaneous)により「Wi-Fi Dual Station」をサポートすることで、有線のような速度や低遅延性、安定性が実現できたとしている。

 また、クアルコムはAMDと共同で、ビジネス向けコンピューターに特化して企業向け技術製品の最適化も行っている。「AMD Ryzen PRO 6000」シリーズと「FastConnect 6900」を組み合わせることで、オペレーションシステム(OS)が利用できない場合でも、ワイヤレス管理機能を活用してリモートで診断/修理ができるようになった。

 クアルコムは、「FastConnect」シリーズは、現代の企業が直面しているプレミアムかつ高性能なWi-Fiを提供しているとコメント。リモート環境でより高い生産性を求める従業員や、チーム全体で最高のパフォーマンスを確保するためのハードウェアを求める場合も、「FastConnect」シリーズは、高性能なエンタープライズ向けパソコンについて最高の選択肢となるとアピールしている。