ニュース
クアルコムがWi-Fi 6Eをサポートする「Networking Pro」シリーズと「FastConnect」シリーズを発表
2020年5月29日 19:59
クアルコムは、Wi-Fi 6Eをサポートするネットワーク機器向けプラットフォーム「Networking Pro」シリーズとWi-Fi 6E・Bluetooth 5.2をサポートするモバイル端末向け「FastConnect 6900」「FastConnect6700」を発表した。
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fiの新しい規格。最大通信速度9.6GbpsをサポートするIEEE 802.11axの規格に加えて、従来使用していなかった6GHz帯のバンドを利用する。現在日本では6GHz帯をライセンス不要のWi-Fiに開放していないが、世界的に開放が見込まれている。
クアルコムでは、2月にWi-Fi 6Eのデモンストレーションを実施しており、この際使用された機器が製品化した形だ。
アクセスポイント向け、Networking Proシリーズ
Networking ProシリーズはWi-Fiアクセスポイントなどのネットワーク機器向けプラットフォーム。IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/nをサポートし、2.4GHz、5GHz、6GHzのバンドをサポート。最大2000人のクライアント同時接続を管理できるという。
最上位機種となる「Qualcomm Networking Pro 1610」は、最大16ストリームのWi-Fi 6E接続をサポート。2.2 GHzクアッドコアA53プロセッサーを搭載し、最大10.8 Gbpsのスピードで提供する。
同プラットフォームは、製品メーカー各社に出荷中で、同プラットフォーム搭載の商用製品は、今年中の発売を見込んでいる。
モバイル端末向けFastConnect 6900・6700
FastConnect 6900は、スマートフォンなどのモバイル端末に搭載される。Wi-Fi 6Eに対応し、最大3.6Gbpsの速度をサポートする。6GHz帯は1200MHzのスペクトルを追加することで通信量を拡張、またクアルコム独自の変調技術によって、4Kストリーミング動画など大容量かつリアルタイム性能を求められるデータにも対応しているという。
また、Bluetooth 5.2を実装し、低消費電力かつ有線と同等の高い品質のオーディオ・通話体験ができるとしている。
FastConnect 6900・6700は、現在サンプルを出荷しており、2020年後半に生産を開始する。
ケータイ Watchをフォローして最新記事をチェック!
Follow @ktai_watch