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「フジロック'22」、グーグルが取り組んだ「YouTube配信」「Pixel 6でアーティスト撮影」その裏側は

 FUJI ROCK FESTIVAL '22が7月29日~31日に新潟県苗場スキー場で開催された。

 さまざまなアーティストによるライブが繰り広げられているなか、グーグルはYouTubeによるライブ中継や会場でブースを展開し、音楽ファンや来場者を楽しませる取り組みを行った。

 今回は、今年のフジロックでのグーグルが行った取り組みをご紹介する。

YouTubeでのライブ配信

グーグル提供

 今年のフジロックは、主催者発表で前夜祭含め4日間で6万9000人が来場した。新型コロナウイルス感染症の感染者数も上昇していたことも重なり、現地での参加を見合わせたファンも多かっただろう。

 現地で参加できない音楽ファンを沸かせたのは、YouTubeによるライブ配信だったのではないだろうか。

 YouTubeでは、2018年からフジロックのライブ配信を行っており、今年で4回目の取り組みだという。

 配信の現場は、苗場プリンスホテルの横に設置されたプレハブ小屋を中継基地として配信された。3ステージを同時にYouTubeでライブ配信できるよう、AJA社のSDIルーター「KUMO」を使用して、総勢40名が交代で対応にあたっていた。

中継基地(グーグル提供)
基地内のようす(グーグル提供)
実際の中継機器(グーグル提供)

 また、中継基地内は多くの中継機器があり、真夏の野外という悪条件でもあるため、基地にはエアコンを設置し、スタッフや機器の冷却などが図られた。

ファンがオフィシャル撮影班に「Google PixelでAwichを撮影」

グーグル提供

 フジロック1日目には、事前に抽選で選ばれたファンが、ラッパー「Awich」をオフィシャル撮影班となって専用エリアで撮影できる企画が開催された。

 入場ゲートに近い屋内ステージ「レッド・マーキー」で開催されたステージでは、ステージ前方のエリアに招待され、グーグルのスマートフォン「Google Pixel」シリーズで自由に撮影していた。

「Google Pixel」での撮影例(グーグル提供)
撮影風景(グーグル提供)

Googleブースでは「充電サービス」と「ずっと真夜中でいいのに。」との企画を展開

 フジロックのゲート付近には、グーグルがブースを出展していた。

 グーグルのブースでは、最新スマートフォン「Google Pixel 6a」を含めたGoogle Pixel 6シリーズが体験できる企画を、時間帯にあわせて展開していた。

無料充電サービス

 昼頃~19時までは、ユーザーのスマートフォンなどを充電できる「無料充電サービス」を展開していた。

 ブース内には、専用の充電ボックスが96室用意されており、ユーザーはそのうちの1つでデバイスを充電できる。

 充電ボックスには、ユーザー任意の暗証番号を設定できるようになっているほか、預けた際にロッカー番号と利用時間が記されたリストバンドを配布しており、取り間違いを防ぐ仕組みをとっていた。

 充電ボックスには、USB Type-Cのほか、Appleデバイス用のLightning端子、microUSB端子が用意されており、Googleデバイスでなくても利用できる。

充電ボックス
96ある充電ボックス
ボックス内部
3つの端子(USB Type-C/Lightning端子/microUSB端子)が用意されている
ロッカーは暗証番号で開けるしくみ(刺さっている鍵は管理用)

 ブースには、充電ボックスのほかGoogle Pixel 6シリーズ3機種(Pixel 6/6 Pro/6a)を手に取って体験できるスペースも用意されていた。

Pixel 6シリーズ体験スペース

「ずっと真夜中でいいのに。」の世界観を表現したフォトスポット

 19時から深夜まで、音楽バンド「ずっと真夜中でいいのに。」の世界観を表現したフォトスポットが展開された。

 実際にPVなどで使われたアイテムを撮影できるフォトスポットで、ユーザーにはまずGoogle Pixel 6シリーズを貸与し、Pixelのナイトモードなどを使って写真を撮影できる。最後に、写真をAndroidにニアバイシェアやBluetoothなどでユーザーのデバイスに転送できるようになっていた。

フォトスポットブース
貸し出されるPixel端末

今回のキャンペーンの取り組み

 今回のフジロック'22でのグーグルの取り組みについて、グーグル担当者から話を聞いた。

――今回のキャンペーンに至った経緯は?

担当者
 「Google Pixel」は、1人ひとりの“らしさ”を応援しています。その”らしさ”というのは、”感動の瞬間”や”心が動く瞬間”といった場面で現れ、今回のような音楽イベントという場は、まさにそのような瞬間が詰まった場面だと考えます。

 その素晴らしい瞬間を、自分らしく切りとり、さらに、周りにその感動体験を共有できるような機会を、「Google Pixel」がサポートできれば、その人が自分らしい毎日を過ごすための応援になるのではないかと考えました。

 このような想いのもと、舞台に立つ「アーティスト」と参加する「ファン」の間に生まれる感動の瞬間を自分らしく自由に切りとり”スポットライト”を当てることができる「Google Pixel Spotlight」という企画を立案しました。

――ファンの方にどのように楽しんでもらいたい?

担当者
 自分の好きな音楽にふれることはもちろん、アーティストの世界観やライブの熱気など、リアルなイベントで感じられる音楽の良さを、自分らしく切りとって周りに共有してほしいと考えています。

 一人一人の自分らしい視点や個性が、周りの人に新しい気づきや発見を与えたり、ポジティブな影響を与えるきっかけになると信じています。

――Pixel 6 の撮影機能でどれを活用してもらいたいか?

担当者
 暗い場所でも明るく、鮮やかに撮れる夜景モードや、不要な写り込みを削除できる消しゴムマジックをぜひ音楽フェスなどで活用いただけたら嬉しいです。

 Google Pixelがあれば、夜の会場でライトが少ない場所で写真をとっても色鮮やかに人物が写るので、その時の楽しい思い出を残せます。

 また、音楽フェスのような人が集まるイベントですと、グループ写真をせっかく撮っても通行人が映り込んでしまったりすることがあると思いますが、消しゴムマジックを使えばワンタップで簡単に消せるので、とても活躍すると思います。

――撮影機能以外でPixel 6 の注目機能は?

担当者
 最大72時間バッテリーが持続するスーパーバッテリーセーバーです。

 使いたいアプリを選べば、残りのアプリはGoogle Pixelが自動的にオフにしてくれるので重宝します。電源のない野外フェスのような場面でもバッテリーが長持ちするので安心です。

【訂正】
来場者数をフジロックのものと明瞭化しました。あわせて重複している文言を修正しました。