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「返礼品に現金」のキャシュふる、開始から2日でサービス終了

 DEPARTUREは、ふるさと納税において返礼品の代わりに現金を受け取れるサービス「キャシュふる」を6月10日をもって終了した。

 キャシュふるは、ふるさと納税における返礼品の代わりに寄付金額の20%を受け取れるとしたサービス。同社が直接自治体に納付することで、自治体は高額なふるさと納税ポータルサイトの手数料が不要になり、ユーザーは故郷に貢献しつつ現金を受け取れるメリットがあると説明されていた。

 6月9日には、サービスサイトにおいて事前に断りなく実在の自治体名を寄付先の一例として掲載したことについて謝罪、返金処理を進めていた。

 10日の記者会見で記者からの質問を受けた金子恭之総務相は、ふるさと納税の返礼品として現金を受け取れるとしたサービスについて「納付者が返礼品の代わりに現金を受け取ることは、制度の趣旨から大きく外れたもの」とコメント。

 これを受けてDEPARTUREは、Webサイト上で「本日の金子総務大臣の発言を重く受け、ご返金も完了したご利用状況を鑑み、2022年6月10日をもってサービス終了とさせていただきます」として、キャシュふるの終了を発表した。

 同サービスは、2019年にベータ版をリリース。2022年6月8日から正式にスタートしたが、今回の問題を受けて2日で終了する運びとなった。