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10Gbps超の超高速近接無線通信「TransferJet X」、規格化が完了

 TransferJetコンソーシアムは、60GHz帯を用いた超高速近接無線通信「TransferJet X」の規格化が完了したことを発表した。10Gbpsを超える超高速近接無線通信として、大容量データの転送などにおける活用が期待される。

TransferJet Xの主な仕様

 今回の「TransferJet X」の規格化は、国際標準規格「IEEE 802.15.3e」および「M.2003-2」に基づくもの。「IEEE 802.15.3e」の国際標準規格化は2017年にさかのぼり、TransferJetコンソーシアムとプロモーター企業の働きかけによって実現していた。

 「TransferJet X」では、これまでの「TransferJet」のコンセプトを進化させ、高速な大容量データ転送(13.1Gbps)を実現する。また、通信開始までの接続時間は2ミリ秒以下とされ、バーチャルリアリティ映像の転送や改札ゲートのソリューションなど、さまざまなユースケースが想定される。

 「TransferJet X」に準拠したチップセットについても、高速近接無線技術研究組合で開発が完了したという。

 これらの技術は、5月25日から東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン 2022」で展示される。