【CEATEC JAPAN 2013】

「TransferJet」をスマホ向けに展開する東芝

 東芝のブースでは、NFCやおサイフケータイのような非接触通信で高速・大容量のデータ転送が行える規格「TransferJet」について、スマートフォンやパソコンでの利用に対応した製品を紹介している。

 これまではコンシューマ向けの最終製品としてはデジタルカメラなどに搭載されることが多かった「TransferJet」だが、東芝はmicroSDIOカード型の製品をすでに量産中。今後は、スマートフォンに内蔵できるような小型のチップ(アンテナは別)や、USBまたはmicroUSB端子に装着できる小型のUSBアダプターを、2013年12月をめどに提供する予定。さらに、TransferJet内蔵のSDカードも2014年上半期に提供予定としている。

 東芝のブースでは、スマートフォンにおける「TransferJet」の利用シーンとして、対応のキオスク端末にて、大容量のデジタルコンテンツをその場で購入できるというデモンストレーションを行っている。キオスク端末の画面で欲しいコンテンツを選んでタッチし、端末を台の上に置くと、決済の確認画面が表示される。決済を了承すると、自動的にキオスク端末からスマートフォンへのコンテンツの転送が始まり、転送が終わるとスマートフォン側で再生まで行うという流れになっている。

 このキオスク端末は、非接触充電の「qi」、同じく非接触通信の「NFC」、そして高速な転送が可能な「TransferJet」の3つに対応しており、「NFC」で電子マネーの決済を行い、「TransferJet」で大容量コンテンツの転送を行うという仕組みになっている。

 東芝のブースではこのほか、参考展示として、Windows 8.1(RTM)を搭載する8インチタブレットを展示している。“WindowsとOfficeのフル機能が使えるタブレット”とアピールされており、ケースの中の展示で触れることはできないものの、実機で可動している様子を確認できる。

太田 亮三