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10Gbps超の近接無線がIEEEで規格化、次世代「TransferJet」に採用

 IEEE(国際電気電子学会)は、60GHz帯を使用する速度10Gbps超の近接無線通信規格を「IEEE 802.15.3e」として国際標準規格化した。TransferJetコンソーシアムは、同規格をベースとした通信規格「TransferJet X」の策定を進める。

 「IEEE 802.15.3e」は、端末同士を近接させて通信する、1対1の無線通信規格。2ミリ秒以下という接続時間の短さに加え、256QAMで最大13.1Gbpsという高速な転送速度が特徴。4K映像やVRコンテンツなど、大容量のデータを瞬時に送受信可能としている。

 IEEEでの国際標準規格化は、TransferJetコンソーシアムとそのプロモーター企業の日本無線、東芝、ソニー、NTT(持株)の働きかけにより実現した。同コンソーシアムでは今後、IEEE 802.15.3eをベースとした次世代の近接無線通信規格「TransferJet X」を策定する方針。

 日本無線とソニーセミコンダクタソリューションズが加盟する高速無線技術研究組合(HRCP)は、TransferJet X対応SoC(System on Chip)の開発を進めている。

「TransferJet X」の利用イメージ