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Google マップに新機能、ランドマークを没入感ある表現「Immersive View」など

 グーグルは、同社のイベント「Google I/O」において「Google マップ」の新機能を発表した。

 ストリートビューにおいて、数十億のストリートビューと航空写真を合成しより没入感のある画像でランドマークを見られる機能「Immersive View」が追加される。タイムスライダー機能を使うと、リアルに再現された都市を異なる時間帯や天気で確認することもでき、イギリスのロンドンのビッグベンやネルソン・パリといった建物も間近に見られるようになる。

 さらに、そのまま気になっているレストランなどの店内の様子も覗くことができ、雰囲気を見て予約する、といった使い方もできるようになるという。同機能は、東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ロンドンから2022年後半にも利用可能になり、その後さらにほかの都市にも対応していくという。

 Immersive Viewでは特別なデバイスは必要なく、多くのスマートフォンで動作するとしている。

 このほか、すでに米国とカナダで提供している最も燃費が良いルートの表示を2022年後半にもヨーロッパで展開する。同機能はすでに1300億キロ以上ものルート検索で利用されており、グーグルの試算では50万トン以上のCO2削減につながったとしている。

 また、Google マップのライブビューで提供しているルート案内の矢印を「AR Core地理空間API」としてほかのアプリにも提供する。ウーバーが出資する電動スクーターの「Lime」が駐車場の空きスペースを矢印で表示する機能として提供するほか、NTTドコモとキュリオシティが共同で開発する竜退治のゲームでも活用されるという。