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ドコモとBMWが「5G/eSIMのコネクテッドカー」、BMW iXとBMW i4がワンナンバー対応に

 NTTドコモとBMWは、日本で初めて、5Gとコンシューマー向けeSIMに対応するコネクテッドカーサービスを開始した。国内でのみ利用でき、対応する車種は「BMW iX」「BMW i4」となる。

 利用料は月額550円。これは後述する「ワンナンバーサービス」の利用料として支払う。ワンナンバーの登録手数料は1回につき550円。別途、通話や通信時の料金はかかる。BMW側へ支払う費用はない。

 ドコモとBMWグループは、2018年12月、自動車へのeSIM搭載に向けた協業の検討を進めていた。

スマホのプランと電話番号をクルマでも

 新サービスではドコモの「ワンナンバーサービス」を契約する必要がある。2017年9月に登場した「ワンナンバーサービス」は、当初、iPhoneとApple Watchで活用され、ひとつの電話番号をスマートフォン側と周辺機器で利用できる。

 eSIM、そしてワンナンバーを活用することにより、ユーザーがスマートフォンで使っている電話番号や料金プランを、そのまま「BMW iX」「BMW i4」での通話やデータ通信にも使える。スマートフォンと自動車をBluetoothで繋ぐことなく、車内で音声通話やデータ通信を利用できるようになる。車内では、最大10台までWi-Fiに繋がる。

利用時の手続き

 ユーザーは、BMWの「My BMWアプリ」か「BMWポータルサイト」へ、ユーザー自身のBMW IDでログインする。その上で、表示されたドコモのサイトへdアカウントでログインすることで、BMW IDに紐付ける。

 この仕組みにより、購入した車両だけではなく、レンタカー、カーシェアでも利用できるようになる。

 対応車両は今後拡大する予定という。

仕組み

 すでに「BMW iX」「BMW i4」には、eSIMが搭載済み。これは「BMWコネクテッド・ドライブ」のサービスに向けたもの。その上で、今回のサービスに向けてコンシューマーeSIMと5Gモジュールが搭載される。両車種には搭載済みの状態でユーザーの手元にあるとのことで、ドコモのサービスを利用する上で、取付工事などは発生しない。

 車両側はDSDA(Dual-SIM-Dual-Active)により、2つのSIMを同時に利用でき、BMWコネクテッド・ドライブとドコモのサービスを活用できる。