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KDDIとソニー、5G SAで“外出先からプレステ5を楽しめる”実験に成功

 KDDIとソニーは、5Gスタンドアローン(5G SA)環境において、「プレイステーション 5」などを用いたゲームストリーミングに成功した。また、同環境で8K映像のリアルタイム配信の技術検証にも成功した。

技術検証の背景

 KDDIとソニーの両社は、5G SAの新たなユースケースの創出を目指し、2021年1月から技術検証を進めてきた。今回の技術検証も、その一環として実施された。

 5G SAは、基地局やコアネットワークなどを5G用の設備だけで構成する方式。ニーズにあわせた通信機能を提供する「ネットワークスライシング」などが利用可能になり、4Gと組み合わせて利用するノンスタンドアローン(NSA)との比較で「真の5G」と呼ばれることもある。

ゲームストリーミング

 1つ目の検証は、外出先のスマートフォンから自宅のゲームを楽しめる“リモートプレイ”を想定したもの。

 検証では、施設外にあるスマートフォン(Xperia)と、施設内の「プレイステーション 5」などを5G SAでつなぎ、ゲームストリーミング専用のネットワークスライスで接続。通常スライスに接続したスマートフォンとの比較で、スムーズに安定してプレイできることが確認された。

5G SA×ゲームストリーミング 構成イメージ

8K映像のリアルタイム配信も

 2つ目の検証は、離れた場所からのイベント参加を想定したもの。

 検証では、イベント会場と遠隔地の会場を、5G SAによるライブ配信専用のネットワークスライスで接続。そのうえで、超高精細映像によるリアルタイム配信が実施された。なお、スマートフォン(Xperia)が、8K映像データの送受信機として用いられた。

 結果として、離れた場所からでも、コールアンドレスポンスなどの一体感のある演出に参加できることが確認されたという。この検証結果は、3月に開催されるイベント「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022」での活用が予定されている。

5G SA×イベント 構成イメージ
5G SA×8K VR 構成イメージ