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KDDIら4社、成田空港で国内空港初の自動運転バス実証

 KDDI、NTT東日本、ティアフォー、成田国際空港は、国内空港初となる、遠隔監視型自動走行バスの実証実験を28日まで実施している。

 本実証実験は、国土交通省航空局主催「空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」および総務省「令和3年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」によるもの。

 ローカル5Gやキャリア通信を活用し、成田国際空港制限区域内において、自動運転レベル4相当の導入を図る。

「自動運転レベル4相当」とは
  • 自動運転車両の走行車両開発事業者、運行事業者、空港管理者などで合意した限定領域内で、運転者が介在せずに対応可能なシステム

 本実証実験では、自動運転車両「GSM8」を成田国際空港制限区域内で自動走行させ、制限区域内の実装に向けた課題を抽出する。

自動運転車両走行ルート

 また、複数の車載カメラ映像による遠隔監視などで用いる通信インフラとして、ローカル5Gやキャリア通信を導入。冗長化を図るとともに、本構成における遠隔監視などの技術的な検証がなされる。

本実証実験のイメージ

 4社は本実証実験後、「空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」で成果を報告し、制限区域内での自動走行のルール策定に貢献するという。

 また4社は今後、ローカル5Gなどを活用して成田国際空港へのレベル4相当自動運転の実装や、他空港への普及展開を図るとしている。