ニュース
楽天モバイルら3者、アプリを活用した混雑緩和と経済活性化を促す実証実験
2021年10月11日 00:00
楽天モバイル、神戸大学、デンソーテンは、10月2日にノエビアスタジアム神戸で、イベント時の混雑緩和方策の検討とイベント会場周辺の経済活性化を目的とする実証実験を開始した。
本実証実験は、神戸市の「大学発アーバンイノベーション神戸（令和2年度）」の取り組みの1つ。イベントや試合終了後の、帰宅者が集中する「時間」と「場所」を専用スマホアプリを用いて分散し、混雑緩和を図る。
本実証実験での主な対策は「会場周辺の混雑状況の表示」「待ち時間に応じたインセンティブの付与」の2つ。
会場周辺の混雑状況の表示
スタジアム周辺に設置した人体などから発する熱（赤外線）の変化を感知する焦電センサー情報をもとに、試合終了後の人の流れを予測。公共交通機関の混雑状況（待ち時間）をアプリに表示する。
また、スタジアムの入り口や売店などに、楽天モバイルの5G対応オリジナルスマートフォン「Rakuten BIG s」を設置。周辺状況を撮影し、映像をライブ配信する。
さらに、混雑の少ない場所でタクシーに乗車できるよう、タクシー配車の予約時に複数の乗り場候補を表示する。
ユーザーに混雑状況を配信することで、会場や会場周辺での待機を推奨し、帰宅時間の分散を促すという。
待ち時間に応じたインセンティブの付与
試合終了後、指定のエリア内で待機すると、時間に応じたインセンティブ（ポイント）が付与される。このポイントは、スタジアム内のグッズ販売店や会場周辺の提携店舗で使用可能なクーポンと交換できる。
また、試合終了後の会場待機のモチベーション向上を目的に、会場内限定でヴィッセル神戸に関するクイズを出題するゲームを提供する。
ユーザーの待機行動と帰宅時の寄り道を促し、混雑緩和と会場周辺の経済活性化の両立を図るという。
今後も3者は、ニューノーマル社会のイベント実施における混雑緩和と地域活性化の両立に寄与していくという。