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ソフトバンクが農業AI「e-kakashi」をリニューアル、約7分の1の価格に

 ソフトバンクは、農業AIブレーン「e-kakashi(イーカカシ)」を大幅にリニューアルして提供開始した。機能が拡充されたほか、従来の約7分の1となる10万9780円で提供される。

 ソフトバンクが2015年から提供している「e-kakashi」は、IoTセンサーを活用してビニールハウスなどから収集した環境データを、AIで分析することで農業従事者を支援するサービス。

 従来は1台約75万円だったが、東京エレクトロン デバイスの最新端末(ゲートウェイ)の採用などによって低価格を実現した。端末の代金10万9780円(1台)のほか、接続料(月額1078円)やクラウド利用料(月額4378円)がかかる。

 また、農作物や栽培方法によっては、温湿度や二酸化炭素濃度などを計測するセンサーの購入が必要になる場合がある。センサーに関してはラインアップが拡充され、温湿度センサー(ラジエーションシールド付き)と水深センサーが追加された。

 リニューアル後の「e-kakashi」は、外部電源が不要な完全独立駆動式を採用した。ソーラーパネルとニッケル水素電池によって発電と充電を繰り返しながら稼働できるため、従来は設置が難しかった露地栽培などでも利用可能となっている。

 また、栽培方法のナビゲーションアプリ「e-kakashi Navi」や作業スケジュールの管理アプリ「e-kakashi Note」など、4種類のアプリケーションが提供される。