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アップル、Keynote、Pages、Numbersをアップデート

 Apple(アップル)は、同社が無料で提供するビジネスアプリ「Keynote」、「Pages」、「Numbers」アプリをアップデートした。アップデートは、App StoreおよびMac App Storeでダウンロードできる。アプリケーションの使用料は無料。

Keynote

 プレゼンテーションアプリ「Keynote」は、iPhone、iPad、Macのフロントカメラを使って、プレゼンテーションにライブビデオを直接追加できるようになる。

 スライドのコンテンツと一緒に発表者を表示できるようになり、講義、使い方の紹介ビデオ、ビデオ会議アプリケーションでのリモートプレゼンテーションが行いやすくなる。

 ライブビデオオブジェクトはサイズ変更できるほか、マスク、フレーム、ドロップシャドウ、反射によるスタイル調整に対応する。Macユーザーは、デバイスのフロントカメラ以外に、外部カメラを接続して画質や音質をより改善することも可能。

 このほか、複数発表者オプションを使うと、iPhone、iPad、Macから直接、共有スライドショーをコントロールできる。同じ部屋にいても、リモートでのプレゼンテーションでも、複数のユーザーが交代でスライドを進行できる。

 自分のスライドの発表を終えたユーザーがホストにコントロールを返したり、別の共同発表者に引き継いでグループプレゼンテーションをシームレスに継続できる。

Pages

 ドキュメントリーダーの「Pages」は、「スクリーンビュー」でテキストやイメージ、その他の要素がiPhoneの画面用に最適化された1列に自動的に表示される。

 テキストはより読みやすいように拡大、写真や図はディスプレイサイズに合わせてサイズ調整され、表は横にスクロールできるようになる。

 スクリーンビューは、すべての文章作成書類で利用でき、追加設定は不要。スクリーンビューが有効になっている場合、ユーザーはPagesの編集ツールを引き続き利用できる。また、スクリーンビューはいつでもオフにできる。

Numbers

 Numbersは、ピボットテーブルの作成ができるようになり、データをすばやく集計、グループ化、並べ替えし、分析がより行いやすくなる。

Numbersでピボットテーブル作成が可能に

 ピボットテーブルの作成方法は、対象データを選択後にグループ化や集計方法を選び、その他の表示オプションにサイドバーからアクセスできる。また、ソースデータを公開せずにピボットデータをほかの人と共有でき、Microsoft Excelとの間で読み込みや書き込みも可能となる。

 新たに追加されるレーダーグラフは、複数の変数を視覚的に比較できる新しいグラフで、類似点は重なり合った部分で表示され、差異や外れ値は際だって表示される。新しいフィルタオプションにより、データ内の重複エントリや一意値を見つけたり、特定の値に一致する行を非表示にできる。

レーダーグラフ

翻訳にも対応

 これらのアプリは、iOS15、iPadOS 15、macOS Montereyで対応する翻訳機能にも対応する。

 テキストを選択して翻訳を確認したり、デバイスに読み上げてもらったり、選択部分をすぐに翻訳テキストに置き換えたりできる。

翻訳にも対応