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ソフトバンク、スマホカメラで遠隔サポートの「visuamall VISUAL TALK」
2021年9月29日 14:01
ソフトバンクは、法人向けクラウドサービス「visuamall」(ビジュアモール)内の新サービス「visuamall VISUAL TALK」(ビジュアモール ビジュアルトーク:以下、VISUAL TALK)を9月30日から提供する。
VISUAL TALKは、遠隔地にいる人同士がスマートフォンなどを通じてリアルタイムに双方向のコミュニケーションを取れるサービス。特別なアプリケーションのインストールは必要なく、ブラウザベースで動作する。
サポートするオペレーター側は、パソコンまたはiPad、サポートを受けるユーザー側はAndroidスマートフォンまたはiPhoneが必要。
オペレーターが遠隔地のユーザーのスマートフォンへSMSでURLを送信。そこにアクセスすることでビデオ通話がスタートする。映像の共有に加えて会話やチャット、ペンツールによる手書きでの作業指示にも対応する。
オペレーター側でユーザーのカメラや音声のオン・オフ、一時停止などの操作が可能で、スマートフォンの操作に不慣れなユーザーでも安心してサポートを受けられる。また、3人同時通話にも対応。窓口のオペレーターだけでは対応できない専門知識を要する場合でも、専任担当者などを交えて対応を継続できる。
このほか、画面のキャプチャーや資料などを提示できる画面共有、QRコード読み取りやOCRといった機能も備える。
類似のサービスでは、作業指示のペンツールがオペレーターのみだったり、有料オプションとなっていたりするところをVISUAL TALKでは標準で提供。ユーザーはスマートフォンがあれば利用でき手軽な上、ユーザー側からもペンツールでオペレーターに伝えられるといった特徴がある。
料金は4万9500円から
プランは「基本パッケージS/M/L」の3つが用意される。利用料金はそれぞれ4万9500円、11万円、23万1000円。
それぞれのプランで、同時にサービスを利用できるID数が3個、7個、15個となっており、URLを送信するためのSMS送信数も500通、1000通、2000通と差異がある。
このほか、通話ログや録画などを保存するストレージが用意されており、各プランともに利用開始時には、3万3000円の初期費用が発生する。
また、15ID以上利用したいなどの需要に応えるかたちでIDやストレージ、SMS送信数追加のオプションも用意される。
一般的なコールセンターを構築する場合と比べて安価なため、立ち上げ直後のスタートアップ企業のサポートセンターとしても有効という。
エンジニアのサポートから保険会社でも
新型コロナウイルスの感染拡大により非接触型のサービスに対する需要が高まっていることに加えて、少子高齢化による労働者不足に起因する長時間労働などの諸問題の解消が期待される。
リフォームの見積りや家電の故障の確認などで、人を自宅に迎え入れたくないといった場合でも、VISUAL TALKを活用することで非接触でサービスを受けられるため、感染症のリスクを減らすとともに、事業者側も対応者の移動にかかる時間などを削減でき、業務効率化に寄与する。
加えて、フィールドエンジニアが本社などにサポートを求める際や工事現場などにおける現地の状況把握などを想定する。
さらに、GPSで位置情報の確認が可能なため、損害保険会社による交通事故の状況確認などでも、従来よりも素早く事故現場の把握や車両、建造物の破損状況の確認を行える。