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アップル、“子どもを性的虐待から守る”新機能のリリースを延期へ
2021年9月7日 00:00
アップル(Apple)は9月3日(米国時間)、子どもを性的虐待から守るための新機能について、リリース時期を延期することを明らかにした。
同機能は、児童性的虐待コンテンツ(CSAM)の拡散を抑制するための機能として、8月に発表されていたもの。アップルでは、ユーザーなどからのフィードバックに基づき、機能のリリース前に数カ月間、意見収集や改善のための時間を設けるとしている。
メッセージアプリにおける新ツール
アップルが導入を検討している新機能・技術は主に3つ。
まずメッセージアプリでは、性的な写真の送受信時に、子どもやその親に警告を表示するツールが追加される。
性的な写真にはぼかしが入り、子どもが警告に従わず写真を見た場合はその旨を両親に通知する、などの機能が搭載される。なお、アップルはメッセージにアクセスできないとされ、ユーザーのプライバシーに配慮した仕組み。
iOSとiPadOSに搭載される新技術
iOSとiPadOSには、児童性的虐待コンテンツ(CSAM)を検出する技術が搭載される。アップルは、ユーザーのiCloudに保存されているCSAM画像を検出し、必要に応じて全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)に報告できるようになるという。
その仕組みは、同センターなどから提供されるCSAM画像のデータベースを活用し、デバイス上で画像を照合するというもの。クラウド上で画像をスキャンする仕組みではないため、アップルは、この機能がユーザーのプライバシーに配慮したものであることを強調している。