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シャープ、アレクサ対応のネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー」

9月2日からクラウドファンディング

 シャープは、音声アシスタント対応のネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー」(AN-SC1)を開発した。同製品は、クラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING」で、9月2日から支援者の募集を開始する。

 本記事では同製品の紹介に加え、製品発表会の様子もお届けする。

製品の概要

 「AQUOS サウンドパートナー」(AN-SC1)は、首から掛けて使うウェアラブルタイプのスピーカー。耳をふさがずに、テレビやスマートフォンなどの音声をワイヤレスで聴くことができる。また、マイクを搭載しているため、ハンズフリー通話やビデオ会議にも対応する。

 本体サイズは約184×185×18mm。重量は約92gと軽く、長時間使用しても首に負担がかかりにくい。

 新たにWi-Fi接続(IEEE802.11 b/g/n 2.4GHz)と音声アシスタントの「Amazon Alexa」をサポートしており、音声操作で家電を操作したり、ニュースなどの情報をチェックしたりできる。

 音声アシスタントは側面のアクションボタンを押すと起動する仕組みで、「アレクサ」などの発言では起動しない。

 Bluetoothバージョンは5.0に対応している。コーデックはSBC、AAC、Qualcomm aptX、Qualcomm aptX Low Latencyをサポートする。付属品として、Bluetooth送信機などが同梱される。

Bluetooth送信機

 充電時間は約2時間30分で、Bluetooth接続の場合は約10時間、Wi-Fi接続の場合は約6時間の音楽再生が可能となる。充電はmicroUSB端子から行う。

主な利用シーン

製品発表会

 メディア向けにオンラインで開催された製品発表会には、シャープのオーディオ事業部から、片山修氏と土屋美喜氏が出席した。

片山氏
土屋氏

シャープのオーディオ事業と「サウンドパートナー」シリーズ

 シャープは、1925年に国産第1号となる鉱石ラジオを開発して以来、さまざまなオーディオ関連製品を世に送り出してきた。

 例として、1981年のレコード両面自動演奏ステレオや、1993年のMDヘッドホンプレーヤーなどが挙げられる。また、1999年には世界初となる「1ビットアンプ」を開発した。

 そして現在では、「8K+5GとAIoTで世界を変える」というテーマのもと、サウンドバーやネックスピーカーなどの製品を展開中。今回の「AQUOS サウンドパートナー」(AN-SC1)は、「AIoT対応」を意識した製品となる。

 ネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー」シリーズに関しては、それぞれのユーザーのニーズに対応する形で複数のラインアップを取りそろえる。同シリーズの世界累計出荷台数は、今年7月末の時点で約38万台となっている。

クラウドファンディングについて

 今回、「AQUOS サウンドパートナー」(AN-SC1)のクラウドファンディングを実施する理由について、片山氏は「ターゲットユーザーへのメッセージング」「支援者とのコミュニケーション」「ソーシャルネットワークの力への期待」の3つを挙げた。

 主なターゲットとしてはガジェット好きのユーザーを想定し、9月2日~10月31日まで支援者を募集する。クラウドファンディングでの先着価格は、1万9000円から。なお、現時点で一般販売の計画は未定となっている。