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iPhone学生証、カナダの大学にも拡大――ニューブランズウィック大学など

 米アップル(Apple)は、iPhoheやApple WatchのWalletアプリで提供している「モバイル学生証」機能について、米国とカナダの多くの大学で新たに採用されたと明らかにした。利便性や発行コスト、セキュリティ面で優れているとしている。

 Apple Walletによる「モバイル学生証」は、今年度からカナダのニューブランズウィック大学やシェリダン・カレッジ、米国のオーバーン大学、北アリゾナ大学、メイン大学、ニューメキシコ州立大学などで新たに採用されたという。

 モバイル学生証では、これまでプラスチック製のIDカードが担っていた機能を、キャンパス内外で利用でき、建物へのアクセス(セキュリティカード)や食事の購入(決済機能)などが利用できる。

 モバイル学生証はプラスチックカードに比べ、盗難や紛失、置き忘れなどのリスクは少ない。万一、デバイスを置き忘れた場合でも、「探す」アプリからデバイスをロックし、場所を特定できる。

 昨年からモバイル学生証を発行しているアラバマ大学の担当者ジェニーン・ブルックス(Jeanine Brooks)氏は、「非接触型への移行は、モバイルIDのおかげで簡単にできた。モバイルIDに対するキャンパス内の反応は、非常に好意的なものだった」とコメント。

 カナダの大学で初めての導入となったニューブランズウィック大学の最高情報責任者兼情報技術サービス担当副学長であるテリー・ニッケル(Terry Nikkel)氏は「便利な技術を先駆けて導入するニューブランズウィック大学において、初めてApple Walletによるモバイル学生証を導入できることは嬉しく思う。対応デバイスを持つ学生たちは、柔軟性と利便性に優れたモバイル学生証をとても気に入ってくれるだろう」と述べている。

 アップルは、今後もモバイル学生証の普及のため、セキュリティプロバイダーをはじめとした、キャンパス認証やモバイルアクセス関連の業界と協力していくとしている。