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台風8号が接近中、「緊急速報メール」設定などスマホでできることまとめ

 小笠原諸島の南鳥島近海で発生した台風8号(ニパルタック)が、日本列島に近づいている。気象庁によれば、明日28日の明け方ごろには東北へ上陸する見込みだという。

 そこで本記事では、「緊急速報メール」の設定や、情報収集に役立つアプリなど、スマートフォンでできることをまとめた。

緊急速報メールのオン・オフ切り替え

 緊急速報メール(NTTドコモでのサービス名はエリアメール)は、地方自治体や気象庁などから出された緊急地震速報や避難指示などを、各携帯電話会社のネットワークを通じて配信するしくみ。

 なお、緊急速報メールの通知については、端末側の設定でオン・オフを切り替えられる。iPhoneの場合は「設定」→「通知」→「緊急速報」、Androidの場合は「設定」→「アプリと通知」→「緊急速報メール」から設定可能だ。

iPhoneの設定画面
Androidの設定画面

スマートフォンアプリ

「Yahoo!防災速報」

 「Yahoo!防災速報」は、豪雨予報や緊急地震速報などのさまざまな災害情報を、プッシュ通知で知らせてくれるアプリ。自治体が発令する避難情報にも対応している。

 現在地と国内最大3地点へ通知を送るよう設定できるため、たとえば実家へ帰省しているときや、職場への通勤中にも役立つ。アプリはApp StoreおよびGoogle Playでインストール可能。

「NHK ニュース・防災」

 NHKの公式アプリ「NHK ニュース・防災」では、マップで気象や災害の情報を確認できる。マップ上に掲載される情報の例として、雨雲の動きや台風の進路予想などが挙げられる。

 また、災害時にはニュースの放送も同時提供される。アプリはApp StoreおよびGoogle Playでインストールできる。

「radiko」

 災害時には、ラジオも情報収集の手段として役に立つ。App StoreGoogle Playで提供されている「radiko」は、今いるエリアのラジオを無料で聴けるアプリだ。

 radikoのWebサイトでは、「防災ラジコ ファクトブック(PDF)」が無料でダウンロードできる。

水位情報などを確認できるWebサイト

 本誌では、河川の水位情報やハザードマップが確認可能なWebサイトをまとめ、記事として過去に公開した。同記事内では、「Yahoo!天気・災害」の河川水位情報や、国土交通省のハザードマップポータルサイトなどを紹介している。

 先に紹介したスマートフォン用のアプリ同様、このようなWebサイトも情報収集に役立つはずだ。

携帯各社やNTTの「災害用伝言板」、Googleの「パーソンファインダー」

 災害が発生したときに自分の安否を大切な人に伝えたくても、通信が混雑しているという可能性はある。

 そこで、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、ワイモバイル(Y!mobile)は、「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」を提供している(後者は2022年3月31日に提供が終了する予定)。

 いずれも、大規模災害時にユーザーがテキストや音声で安否情報を登録しておき、それを家族や友人に対して伝えられるサービスとなっている。

 なお、前述のサービスは各社のユーザー向けに提供されているもの。MVNOなどのユーザーは、NTT東日本/西日本が提供する「災害用伝言板(web171)」を使えば、安否情報を登録できる。

 また、Googleの「パーソンファインダー」では、名前もしくは携帯電話番号を入力することにより、災害の影響を受けた家族や友人などの状況を検索可能だ。

災害時に無料で使える公衆無線LAN「00000JAPAN」

 携帯電話のネットワークが不調になってしまった際、覚えておきたいのが公衆無線LAN「00000JAPAN」。

 00000JAPANは、大規模災害が発生したときに無料で使える公衆無線LAN。全国各地に設置された認定事業者のアクセスポイントを無料開放するしくみになっている。

 緊急時の使用を想定しているため、通信が暗号化されていないというデメリットはあるが、いざというときに心強い存在であることは間違いない。

その他

 スマートフォンで情報をチェックする際に、端末が充電切れとなっていては意味がない。モバイルバッテリーを用意しておき、万が一に備えるのもいいだろう。

 また、スマートフォンへの充電に対応したリズムの防災クロック「CITIZEN 4RQ001-003」のような便利な製品も存在する。平常時は目覚まし時計として使える同製品は、ラジオやLEDライトといった機能も備えており、災害時にも役立つ一台となっている。