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ドコモ、5G活用のカヤック遠隔操作のソリューション

 NTTドコモは、MWC2021 docomo Special Showcase in Tokyoにおいて5Gなどを活用した遠隔カヤック操縦の仕組みを公開した。

 このシステムは、5G回線で遠隔地にあるカヤックをリモートで操縦できるというもの。操縦者は実際のカヤックと同じようにシートに座りパドルを漕ぐことで、現地にあるカヤックがそれに応じて動く。

 H2L製の「BodySharing」という技術により操縦者のパドルには実際に水の重さやカヤックの揺れなどが伝わるようになっており、これによりリモートでありながらも実際に体感を伴う体験を可能にするとしている。

 操縦者のVRゴーグルは、カヤックに搭載されたカメラからの映像が映し出される。情報はdocomo Open Innovation Cloudを通じて5Gで伝送される仕組み。今回、公開されたデモでは、会場となった千代田区と品川区にあるカヤックを接続したが、遅延は1秒以下でネットワーク環境が整っていれば、それ以上に距離が離れても遅延の程度は大幅には変わらないという。

 ドコモでは、同システムの活用のイメージとして、移動が制限される状況下でも世界中の自然が体験できるアクティビティの提供や交通弱者に向けたツーリズムに加えて、VRツアーや観光資源の新たなアピール方法などを挙げている。