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ソフトバンクと住友電工、5GとAIを活用して工場の作業を見える化

 ソフトバンクと住友電気工業は、5GとAIを活用した映像伝送・解析により、工場の作業を自動的に、かつリアルタイムに見える化する実証実験を、3月26日~5月24日に行い、工場の生産性向上を確認した。

 スマート工場の実現に向けた取り組みの一つで、DX(デジタルトランスフォーメーション)で作業を見える化することにより工場の生産性の向上を図る。

 実験では、住友電工の工場内に高精細カメラを4台設置して作業を撮影し、その映像をソフトバンクの5Gネットワークで住友電工のデータセンター内のクラウドサーバーに伝送。伝送された映像をAIが作業の分類や時刻との照合など解析し、そして、住友電工が独自開発したソフトウェアが個々の作業のタイムチャートを生成した。

実証実験の構成図

 これらの取り組みにより、作業時間の集計や分析を自動化したことで人的リソースを大幅に削減できた。またリアルタイムに見える化したことで、作業者が効率的に作業に取り組むことができ、工場の生産性が向上したという。

工場作業の見える化のイメージ

 今後、住友電工は、サプライヤーとして産業用5G端末の製品化に向けた開発を進めるとともに、ユーザーとして5Gの活用検討を進める。

今回使用された産業用5G端末の外観。住友電工が開発したもので、この端末を使用することで、工場内におけるネットワークの整備にかかる負担を軽減できるという