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AIやIoT活用で快適な暮らしを実現、ドコモなど3社が次世代住宅の実証実験

 NTTドコモ、NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発の3社は、先端技術を活用した次世代住宅の実証実験を実施する。期間は2021年5月~2023年3月(予定)。モニターの募集は26日から受け付けている。

ウエリスアーバン中野坂上

 ドコモの「未来の家プロジェクト」で培ったIoT技術やモニターの声を踏まえて実際の住宅環境において長期間のデータ収集やヒアリングを行い、住居者の行動や好みを理解して最適な提案ができるAIやIoT技術を用いた次世代住宅の発展を目指す。

 実証実験で住宅に設置されるIoTデバイスは、スマートミラー(時計・天気、体重、睡眠時間など)、プロジェクター、パルスオキシメーターなど。このほかドア開閉センサーや人感センサー、環境センサー、活動量計といったものも設置される予定。

 「コンシェルジュがいるような暮らし」「ヘルスコンシャスな暮らし」「自分好みの空間づくり」をコンセプトととして、食事や体重、体温の情報に応じた運動や食事レシピのアドバイス、くつろぎ・仕事などの状況に合わせた照明や音楽、映像で雰囲気を変化させるサービスが、住居者のニーズの変化や多様性に対応できるかを検証する。

 今回の実証では、開始当初から22年にかけて3つのステップに分けて段階的にサービス・機能が拡張されていく予定。自宅内にとどまらず、街のイベントや近所の店舗の情報を提供するなど住居者と街とのつながりもサポートするという。

 対象の物件は「ウエリスアーバン中野坂上」(東京都中野区)で同物件に住居中、もしくは転居する予定のユーザーがモニター対象となる。募集数は最大で5戸。実験で収集したデータは、サービス検討の目的で利用し、ドコモが定めるプライバシーポリシーに従い、取り扱われる。